「迷走しているようにみえる」未勝利続くレッドブルに迫る"王座陥落"の危機 海外メディアが酷評「問題解決に苦戦している」
2024年シーズン後半戦のF1で、3年連続のコンストラクターズチャンピオンを狙うレッドブルが未勝利が続く中、問題が表面化している。メルセデスやマクラーレン、フェラーリなど他チームは進歩を遂げている一方、レッドブルは苦戦している。
マシンバランスの問題や解決策を見つけられず、コンストラクターズ首位を脅かされている状況。次戦のアゼルバイジャンGPで1位を奪われる可能性も高いと予想されている。
フェルスタッペン自身も車を大きく変える必要性を認めるなど、レッドブルが最後に立て直せるかどうかが注目される。
2024年シーズンの後半戦を迎えているF1は、3年連続でのコンストラクターズチャンピオンを目指すレッドブルが、ここまで6戦にわたり未勝利が続いている。9月1日のイタリアGPでもマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスがともに、表彰台を逃す結果となった。
モンツァでは予選でも、ペレスとともにフェルスタッペンまでも4列目となるなど、2人ともレースウィークを通じて低調なパフォーマンスとなった。開幕からの10戦で7勝を記録したチームとしての勢いが衰えてきていることはもはや明らかであり、このレッドブルの不振には海外でも高い関心が寄せられている。
米スポーツサイト『The SportsRush』では、イタリアGPの結果を受け、「レッドブルは迷走しているようにみえる。メルセデス、マクラーレン、フェラーリはいずれもインパクトのあるアップグレードで大きな進歩を遂げているが、レッドブルはすべての問題の解決に苦戦している」などとチーム状態を評している。
さらに、ポイントランキングで猛追をみせるマクラーレンなど、他チームが台頭する一方で、「レッドブルでは問題が表面化し始めた」「マシンバランスの問題は悪化し続けている」などと指摘。同メディアは、「レッドブルは現在、わずか8ポイント差のマクラーレンにコンストラクターズ首位を奪われる瀬戸際にいる。そして、RB20の問題の解決策が見つからなければ、両方のチャンピオンシップを失うことになるかもしれない」と予想する。
また、サマーブレイク中もチームはバランスの問題解決策のために取り組んできているとしながらも、同メディアは中断前と比較し、「シーズン再開から2レースが経過したが、ミルトン・キーンズのチームは、同じくらい、いや、それ以上にひどい状態に見える」として、レッドブルの現状を酷評。他にも、「レッドブルは、次のレースウィークエンドのバクーで行われるアゼルバイジャンGPで、コンストラクターズランキングでマクラーレンに1位を奪われる可能性が高い」などと見通している。
加えて、フェルスタッペンがイタリアGPの後に、解決方法として「車を大きく変えなければならない」と語ったことなども紹介している。その声からも、もはやマシンの根本的な部分に問題があることは間違いない。すでに今季の王座も危ぶまれているレッドブルが、終盤に向けもう一度立て直すことはできるのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]