「アフガン女性は屈しないで」 パリ五輪の難民選手、涙の訴え

AI要約

アフガニスタン出身の難民選手、マニジャ・タラシュさんがパリ五輪のブレイキンに参加し、アフガン女性の抑圧に抗議したことを強調。

失格覚悟で勇敢な行動をとり、政治的な行為ではないと主張。自らのメッセージを世界に伝える決意を示す。

母国で苦しむ女性らに思いを馳せ、アフガン女性の自由を訴えるタラシュさんの涙ながらの訴えが記者会見で語られた。

 【パリ共同】パリ五輪のブレイキン(ブレイクダンス)に難民選手団の一員として出場したアフガニスタン出身の女性、マニジャ・タラシュさん(21)が1日、パリで記者会見し、アフガン女性はイスラム主義組織タリバンによる抑圧に決して屈しないでほしいと涙ながらに訴えた。

 タラシュさんは8月9日の出場の際「アフガン女性を解放せよ」と記したマントを着用し、政治的な行為と見なされて失格となった。会見では「政治的ではない」と反論した。五輪出場の夢をかなえるため欧州に来たが「今、自分にとって重要なのはメッセージを世界に伝えることだ」と述べ、アフガン女性の自由を訴える考えを強調した。

 失格覚悟で勇敢な行動に出たとして評価する声も上がる。「私にとっては単純なことだ。大切なのは人々の心と記憶に残ることだった」と打ち明けた。母国で苦しむ女性らに思いをはせ「いつかアフガンで再会しましょう。どうか屈しないで」と話すと、涙があふれ出た。