ドイツ政府、アフガニスタンに28人強制送還 タリバン実権掌握後初

AI要約

ドイツ政府は30日、アフガニスタン人28人を強制送還した。タリバンが実権を握って以降初の措置で、独政府は犯罪者の強制送還に向けた調整を急いでいた。

送還された28人は全員、ドイツで重い罪を犯し、国外退去命令を受けていた。航空機は30日朝に出発し、カブールに向かった。

タリバンが実権を握る前から中東の協力国を通じ、数カ月前から強制送還の調整を進めていた。

ドイツ政府、アフガニスタンに28人強制送還 タリバン実権掌握後初

 ドイツ政府は30日、ドイツで罪を犯したアフガニスタン人28人を強制送還したと発表した。イスラム主義勢力タリバンが2021年に実権を握って以降初めて。独西部で今月、シリア人の容疑者が3人を刺殺する事件が起きるなどで、政府は犯罪者の強制送還に向けた調整を急ぐ方針を示していた。

 政府の報道官によると、送還された28人は全員、ドイツで重い罪を犯し、国外退去命令を受けている。独メディアによると、対象者を乗せた航空機は30日朝にドイツを発ち、カブールに向かった。

 独政府はタリバンが実権を掌握した21年8月以降、強制送還を中断していた。今回、仲介役の中東の協力国を通じ、数カ月前からタリバン側と調整を進めていたという。