角田裕毅「運転しやすいクルマではない」苦心続きでイタリアGP予選はQ1敗退…チーム幹部も「金曜は夜通し作業をしたが…」改善に苦労|F1
2024年F1第16戦イタリアGP予選で16番手の角田裕毅が苦戦し、マシンの難しさに言及。チームもモンツァでの挑戦を嘆く。
角田はマシンのドライビングが簡単ではなく、週末を通じてペース不足を感じる。チームは夜通し作業を行うも結果は十分ではなかった。
リカルドが12番手、角田が16番手から決勝スタート。VCARB勢は高速特性のモンツァでの巻き返しに期待がかかる。
2024年F1第16戦イタリアGP予選を終え、予選16番手でQ1敗退となった角田裕毅がコメントを発している。
角田は金曜日のセッションからマシンコントロールが難しいと主張していたが、土曜日のFP3と予選でも大幅改善とはいかなかった。予選Q1では、僚友ダニエル・リカルドに0.044秒及ばず、16番手となっている。
予選を終え、角田は「マシンのドライビングが簡単ではなかった。今週はずっと何が起こっているのかそれを理解する必要がある」と振り返った。
「厳しい予選となりました。金曜からバランスが難しく、その後セッションごとに中団勢ライバルチームとの差を詰めることができているという感触もありました。でも、結局それは十分なものではなかった」
「フラストレーションが溜まっているし、まだマシンについて不明な点もある。この週末を通して、運転しやすいクルマではない。何が起こっているのか理解する必要があると思います」
「予選ではできる限りのことはしました。ですが今週末は明らかにペースが不足しているとも感じています。まだ何かが足りないと思う。何ができるのか学ぶべきことはたくさんありますが、決勝ではベストを尽くしたい」
チーム幹部、車両性能担当チーフエンジニアを務めるクラウディオ・バレストリ氏も、モンツァでの苦戦を嘆いている。
「ユウキのマシンについては、金曜に新しいパーツを装着し、そのマシンパフォーマンスに満足できるような状況ではなかった」
「モンツァの特性もあり、イタリアGPはいつも難しいものとなる。金曜日の夜からマシンの性能を最大限に引き出すため、ガレージではダウンフォースのレベルを調整するなど、夜通し作業をしていた」
「土曜日午前のFP3ではソフトタイヤを装着し、低燃料の状態で両車テストした。変更からいくつかの良い点を見つけたことは確かだ」
「だが残念ながら速さが足りなかったね。ユウキはQ1で敗退となってしまい、ダニエル(リカルド)はQ3まであとわずか(0.068秒差)だった」
「今は決勝レースに向けて集中し、ポイント獲得のために最大限できる限りのことをしたい」
リカルドは12番手、角田は16番手からレーススタートとなる見通し。モンツァはカレンダー随一の高速特性でセットバランスの見極めが難しいものとなる。イタリア・ファエンツァを本拠地としているVCARB勢は、決勝でどこまで巻き返すことができるのか注目となる。