韓国5億円契約も拒否→3Aで防御率4点台の苦難 遠いメジャー、元燕助っ人の“茨の道”

AI要約

ヤクルトで活躍し、韓国プロ野球でも実績を残したデービッド・ブキャナン投手が、9年ぶりのメジャー復帰を目指してフィリーズに所属していたが、厳しい1年を過ごしている。

サムスンでの好成績を残した後、マイナー契約でフィリーズと契約し、3Aでの投球を経てレッズにトレードされた経緯が語られている。

この35歳のベテラン右腕には、残り1か月となったシーズンで新天地での投球が、来季の可能性を左右する重要な局面となっている。

韓国5億円契約も拒否→3Aで防御率4点台の苦難 遠いメジャー、元燕助っ人の“茨の道”

 元助っ人が苦難の1年を過ごしている。フィリーズは27日(日本時間28日)、デービッド・ブキャナン投手をレッズへ金銭トレードしたことを発表した。ヤクルトで活躍し、その後は韓国プロ野球(KBO)でも実績を残した右腕だが、9年ぶりのメジャー復帰を目指した今季は、茨の道となっている。

 2017~19年にヤクルトでプレーし、2018年には開幕投手も務めた。2019年は故障もあって18先発にとどまり自由契約になると、2020年からはKBO(韓国プロ野球)のサムスンで大活躍。昨季は30試合に先発して12勝8敗、防御率2.54の好成績を残したが再契約交渉は決裂。韓国メディアによると、最低45億ウォン(約4億8900万円)のオファーがあったものの、拒否して2月にフィリーズとマイナー契約を結んだ。

 しかし、招待選手として参加していたスプリングトレーニングでは5試合に登板して0勝0敗、防御率5.25と結果を残せず。開幕メジャーを逃して3Aスタートとなったが、負傷者リスト入りも経験するなど、3Aでも22試合登板で9勝3敗、防御率4.82にとどまり、レッズへと放出されることになった。

 今年5月に35歳を迎えたベテラン右腕。シーズンも残り1か月を切る中で、新天地で来季に繋がる投球を見せることができるだろうか。