大井競馬の和田譲治が実効30日間の騎乗停止 6月のスマホ持ち込みで22回の通信記録を確認

AI要約

和田譲治(40=大井競馬場)に30日間の騎乗停止処分が科された。業務エリアへ携帯電話を持ち込んでいたことと、信用失墜行為が確認されたため。競馬関係者に多大なるご迷惑を掛けたことを謝罪。

和田譲は2002年以来、通算1589勝の地方競馬騎手。

監督者としての信頼失墜行為により、再発防止のための指導徹底強化が行われる。

大井競馬の和田譲治が実効30日間の騎乗停止 6月のスマホ持ち込みで22回の通信記録を確認

 TCK特別競馬組合(大井競馬場)は30日、和田譲治(40=大井・騎手会)に9月2日から10月10日まで実効30日間の騎乗停止処分を科したと発表した。

 和田譲は6月30日の船橋競馬開催時に、業務エリアへ携帯電話を持ち込んだことが判明。10日間の騎乗停止処分を受けていたが、その後も当面の間、騎乗を自粛するとしていた。大井競馬場では同騎手の監督者として通信履歴の調査などを実施。その結果、3月1日から6月30日の大井競馬の開催時にも調整ルームへ携帯電話を持ち込み、競馬関係者等と22回の通信が確認された。これらの行為は騎手としての信用失墜行為があったと認められ、今回の制裁が決まった。

 大井競馬の桑野俊郎開催執務委員長は「このたびは大井競馬所属の和田譲治騎手について、ファンの皆さま、船橋競馬関係者ならびに多くの競馬関係者の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけし、心からおわび申し上げます。和田騎手が千葉県競馬組合より騎乗停止処分を受けたことを受け、競馬における公正確保の観点から、同騎手の指導監督者である大井競馬として独自に調査を実施したところ、大井競馬開催期間中に騎手調整ルーム内に通信機器を持ち込んでいたことおよび外部と通信していた記録が認められました。このことは、公正競馬の根幹を揺るがすものであり、到底許されるものではありません。以上のことを踏まえ、30日間の騎乗停止処分といたしました。今後、二度とこうしたことが起こらないように、所属騎手に対する指導徹底など再発防止に取り組むことで、ファンや関係者の皆さまからの信頼回復に努めてまいりますので、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます」とコメントを発表した。

 和田譲は2002年に初騎乗。地方競馬で通算1589勝を挙げている。