全英で傷心の予選落ち 昨年覇者・櫻井心那が復活を期す「もうひと頑張りしなきゃ」

AI要約

2年連続で出場した先週の「AIG女子オープン」を予選落ちした櫻井心那が再起を誓う。

櫻井は強風に苦しみ、16オーバーでリンクス名物のセント・アンドリュースに屈したが、再び練習に打ち込む決意を固めた。

昨年のディフェンディングチャンピオンが低迷する中、再び好成績を収めるために2年連続Vを目指す。

全英で傷心の予選落ち 昨年覇者・櫻井心那が復活を期す「もうひと頑張りしなきゃ」

<ゴルフ5レディス 事前情報◇29日◇ゴルフ5カントリーみずなみコース(岐阜県)◇6559ヤード・パー72>

2年連続で出場した先週の「AIG女子オープン」(全英)を最下位で予選落ちした櫻井心那が出直しを誓った。メジャー初出場だった昨年は予選を突破して50位に入ったが、今年はリンクス名物の強風に苦しみ、トータル16オーバー。ゴルフの聖地セント・アンドリュースに屈した。雨中のプロアマ大会を終えた直後は「難しかったけど、いい経験になった。聖地に来たなぁと、わくわくして楽しかった」と話したが、本音は違った。

「体験したことのない強い風になす術ないというか、対処法がなかった。ゴルフをやめたいとも思いました」

強風に心は折られた。だが、「やめたい」も本心ではない。火曜日の27日に帰国。すぐに練習を再開した。「気持ち的にはやる気が出ない感じはあったけど、もうひと頑張りしなきゃいけない。一生懸命にやろうと思います」。昨年はこの大会でシーズン3勝目を挙げた。コースは北海道から岐阜に変わり、「去年は去年、今は今。きょう初めて回ったコースでディフェンディングチャンピオンという感じはしない」と話したが、ゲンのいい大会で浮上のきっかけをつかみたいところだ。

優勝争いした7月の「ミネベアミツミレディス」で今季初の一桁順位となる2位に入ったが、その後は44位→予選落ち→予選落ち→44位と低迷が続いている。そして、全英での悪夢のような予選落ち。それでも、「大丈夫です。回復なのかな。何も考えていません。すっきりした感じです」と笑顔も浮かべた。

ルーキーイヤーだった昨年はシーズン4勝を挙げて一気にトッププロに上り詰めた。“2年目のジンクス”と戦う今季、パーオン率は64.9425%で48位、フェアウェイキープ率は55.1724%で86位など数字も不調を物語っているが、聖地で折れた心をつなぎ合わせて、今週は2年連続Vに挑戦する。(文・臼杵孝志)