ヤクルト・岩田幸宏 ワンプレーを一生懸命に/これぞプロの技

AI要約

岩田幸宏はBCL/信濃から育成1位で入団した左投げ左打ちの外野手で、俊足と高い守備力が持ち味だ。

岩田は一軍昇格後も育成時代と変わらず一生懸命練習を積み、守備でチームを救うビッグプレーを見せた。

試合でのミスから悔しさをぶつけた経験もあり、若さを武器に経験を積みながらチームへの貢献を続けている。

ヤクルト・岩田幸宏 ワンプレーを一生懸命に/これぞプロの技

 フレッシュなプレーで球場を沸かせている。2021年秋のドラフト会議でBCL/信濃から育成1位で入団した左投げ左打ちの外野手、岩田幸宏だ。俊足と高い守備力が一番の武器で、3年目を迎えた今年3月31日に支配下登録された。

「やることは同じです。(一軍に)上がったからといって練習をやらないわけではないですし、育成以上に頑張らないといけない。一、二軍違いますけど、一生懸命ワンプレー、ワンプレー頑張るだけです」

 持ち味を発揮した試合があった。5月12日の巨人戦(神宮)。1点リードの8回から中堅の守備に就き、二死一、二塁から中前打を捕球すると鋭く、ブレない好返球で二塁走者を本塁で補殺。「(打球が)飛んできたらバックホームに投げるというのは分かっているので、とにかくエラーしないことだけは考えていました。(送球が)シュートするので、それを考えて投げた」とうなずいた。

 チームを救うビッグプレーに高津臣吾監督は「準備とファームでやってきた練習が大事な場面で生かされた。ファームのコーチもうれしかったんじゃないかなと。本人がもちろん一番うれしいし、こちらも盛り上がった。相手の勢いを止めるワンプレーだった」と賛辞を惜しまなかった。

 悔しさをぶつけた。同3日の中日戦(神宮)で1点リードの7回に代走で出場したがけん制死に。チームはサヨナラ勝利を収めたが、先輩・西川遥輝に胸を借りて泣く姿があった。

 一瞬が勝敗を分けるプロの世界。若き新星は経験を積みながら、がむしゃらにチームに貢献している。

写真=BBM