甲子園の“元祖アイドル”太田幸司さん「3点取られるとは思ってなかった」 青森山田vs京都国際 勝敗を分けたのは「継投のタイミング」と分析

AI要約

青森山田が夏の甲子園での初のベスト4を終え、三沢高エースの太田幸司さんが継投のタイミングを挑戦に影響した要因の1つとして指摘。

エース関投手が登板した6回以降で逆転負けを喫した試合で、先発投手を早めに交代したことが検証されている。

太田さんは、暑さや中断時間の増加により段取りが投手を狙い撃つチャンスを許し、関投手は自身の力に頼りすぎた結果を反省。しかし、将来性を高く評価し原動力として称賛。

甲子園の“元祖アイドル”太田幸司さん「3点取られるとは思ってなかった」 青森山田vs京都国際 勝敗を分けたのは「継投のタイミング」と分析

春夏通じて初のベスト4で「夏の甲子園」の挑戦を終えた青森山田。三沢高校のエースとして県勢初の甲子園決勝に臨んだ太田幸司さんは、準決勝の勝敗を分けたのは継投のタイミングと分析しました。

新井宇輝アナウンサー

「少し眠たそうですが、晴れやかな表情で地元に帰ります」

準決勝から一夜明け、青森山田は2年生の選手などが24日に控える新チームの公式戦に向けて、大阪の宿舎を出発しました。

初の決勝進出を目指した京都国際との一戦では、初回に先制するものの、6回からマウンドに上がった関投手が試合をひっくり返され逆転負けに終わりました。

勝敗を分けたのはどこにあるのか―。

三沢高校時代にエースとして県勢初の決勝進出を果たした太田幸司さんは、要因の1つとして先発投手を交代させた「タイミング」を指摘します。

三沢高エースとして夏の甲子園決勝で先発完投 太田幸司さん

「先発したピッチャーが非常に良かったからね。相手が全然スライダー変化球が合ってなかったからあれだけ早く変えなくてもいいのに。もう1、2回引っ張れたのかなっていうところはあった」

「暑さ対策」や「グラウンド整備」で中断時間が増えたことは、結果的に相手に関投手を迎え撃つ心の余裕を与えました。太田さんはそうした状況で登板する投手の気持ちの難しさを指摘します。

三沢高エースとして夏の甲子園決勝で先発完投 太田幸司さん

「あんな形で3点取られるとは思ってなかったよね。力に頼ってしまって(気合が)いきすぎて、それを狙い打たれた」

一方で、太田さんは関投手の将来性を高く評価し、下山投手とともにベスト4に進んだ“原動力”だったと労いました。

試合後の取材では、エースとしての責任を口にした関投手。

宿舎に戻ってチームメートに伝えたのは感謝でした。

青森山田 関浩一郎投手

「すごい苦しいことだったりきついこともありましたけれども、やっぱり1番大きいのは楽しかったことですし、本当大切な仲間に支えられてきた3年間だなと思います」

3年生の“ナイン”は甲子園で味わった成功と失敗、その全てを財産として新たな歩みを進めていきます。