勝利支えたもう一人のベテラン 好リードの巨人・小林「一番苦しんだ人に勝ちがつく」

AI要約

35歳の坂本が2ランで勝利を決めた中日戦。経験豊富な投手菅野、バッテリーの小林も活躍。

菅野と小林の綿密な連携で中日を制す。ピンチでも冷静な対応でチームを支える。

巨人は首位広島の敗戦を受け、優勝に向けて再び1ゲーム差。残り28試合を前にチームは奮起する。

勝利支えたもう一人のベテラン 好リードの巨人・小林「一番苦しんだ人に勝ちがつく」

34歳の菅野が好投し、35歳の坂本が2ランで決めた。25日の中日戦。経験豊富な2人の活躍で接戦を制した巨人にはもう一人、勝利を支えたベテランがいた。今季、同級生の菅野とバッテリーを組む小林もまた、好リードで2安打勝利を演出した。

通称「スガコバ」コンビにとって、中日との対戦は今季5度目。前回11日の対戦では、相手が「すごく研究してきている感じがあった」という。綿密な事前のミーティングに加え、試合では相手の出方や反応を注意深く観察しながら組み立てた。

「抑えられればベストだけど、ヒットは必ず出るもの。ピンチの時に抑えるための布石を打ちながら、常に智之(菅野)と対策を話しながらできていた。ランナーが出ても焦らず、どっしりとこっちのペースに持ち込むことができた」

三回まで先頭打者を出したが、連打は許さない。調子の良かった直球とフォークを生かしながら、8回途中まで無失点。その後も最後までマスクを被り、2点のリードを守り切った。

1学年上の中日・大野に無安打に押さえ込まれていた六回は、四球で出塁。2球で追い込まれながら、ファウルで粘って10球目を選んだ。「打席に立たせてもらっているので、結果出せればいいんですけどね。最終的にはもう、勝てればいいので」。得点にはつながらなかったが、必死さが見えた。

首位広島が敗れ、ゲーム差は再び「1」と肉薄。チームは4年ぶりに優勝争いを繰り広げている。

「楽しまないといけないんだけど、やっぱり厳しさや苦しさを乗り越えないと優勝はないんでね。1番苦しんだ人に勝利がつくし、優勝ができると思う。それを喜びに感じて、頑張りたいなと思います」

残り28試合。久々に味わう重圧も堪能しながら、シーズンを駆け抜ける。(川峯千尋)