巨人、わずか2安打で中日に勝利 「常勝」知るベテラン2人が導く

AI要約

巨人は中日に苦しい勝利を収め、逆転優勝に向けて必要な勝利を手にした。

坂本のホームランや菅野の投球がチームを支え、重要な一戦を制した。

リーグ制覇への道のりが厳しい中、常勝を知るベテラン2人がチームを引っ張る姿が見られた。

巨人、わずか2安打で中日に勝利 「常勝」知るベテラン2人が導く

25日の中日戦。巨人は中日の大野に六回までノーヒット。逆転優勝に向け取りこぼしが許されない一戦で、突破口すら見つからない。そんな苦しい試合の勝ち方を、ベテランの2人は知っていた。

「こういうとき、慎重に打ちに行くといい結果がでない」。35歳の坂本は開き直っていた。七回、先頭モンテスが中前打で出塁し、1死一塁で回ってきた打席だった。初球。内低めの142キロの直球を振った。打球が左翼席に飛び込むと、ガッツポーズ。6月14日以来のアーチを、ここぞという場面でかけてみせた。

「もう勝負が決まるなら本塁打だなと」。マウンドの34歳、菅野は一発を警戒しながら耐えた。今季5度目の対戦で3回まで先頭打者を出したが、連打は許さない。「冷静に分析しながら投げられた」と八回途中まで無失点。集中を切らさず、12勝目を手にした。

わずか2安打での勝利。坂本の本塁打に興奮して喉をつぶしたという菅野は、「負けられない一戦だった。本当に大きな勝利」とかみしめ、「広島も落ちる気配はない。自分たちが勝ち続けないといけない」と口元を引き締めた。4年ぶりのリーグ制覇へ、さらに重圧が増す終盤戦。常勝を知る2人がチームを支えていく。(川峯千尋)