巨人・坂本勇人以来の10代4安打 ファームで苦悩した浅野が波に乗るきっかけとなったアニメの名言

AI要約

巨人は、19歳の浅野翔吾外野手が活躍し中日を快勝。プロ初の2番打者として、4安打をマークし、サイクル安打にもチャレンジした。

苦しい状況を乗り越えた浅野は、アニメからの名言を参考に肩の力を抜き、自身の成長を支えている。

浅野の回復劇が、自己肯定感を高め、プロ野球選手としての一歩を踏み出すきっかけとなった。

巨人・坂本勇人以来の10代4安打 ファームで苦悩した浅野が波に乗るきっかけとなったアニメの名言

◆JERA セ・リーグ 巨人6―2中日(24日・東京ドーム)

 巨人は、プロ初の2番に抜てきされた浅野翔吾外野手(19)が初回に決勝の2号ソロを放ち中日に快勝した。8月に再昇格後、絶好調の19歳は、5回に二塁打、6回には中前適時打でプロ初の猛打賞をマークすると、三塁打が出ればサイクル安打の8回には左翼線へ二塁打。球団では08年の坂本勇人以来となる10代での4安打をマークした。

 波に乗るきっかけとなる言葉があった。今季は開幕1軍入りを果たすも、4月上旬に2軍落ち。ファームでも打率1割台の日々が続くなど、苦悩した。決して順風満帆なシーズンを送ってきたわけではなかった。技術向上に努める一方で、動画で名言集を頻繁にみていた。その中でアニメのルパン三世の一つの言葉が胸に刺さった。

 「俺って人生の視聴者は俺だけだ。だったら俺が続きを見たくなるような物語じゃないと意味がないだろ」

 肩の力が少し抜けた。「ドラフト1位で入って、1年目少し打てたけど、今年はこういう状況で全然打ててなくて。でもこれも自分の人生の物語の一部として作っていっていると思ったらちょっと気持ちも楽になったんです」。苦しい状況も受け入れることができるようになった。名言から感銘を受けたマインドチェンジが、浅野の成長を支えている。(宮内 孝太)