兵庫の吉村智洋騎手「もちろん優勝したい」世界に名をとどろかせる活躍見せる/WASJ

AI要約

2024ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)が札幌競馬場で開催される。地方競馬代表、兵庫の吉村智洋騎手が5年ぶり2度目の出場し、優勝を目指す。

吉村騎手は2度目のWASJ出場を喜び、出場馬や優勝への意気込みを語る。最終第4戦での騎乗馬に期待を寄せ、優勝の可能性を高めるためには上位入賞が重要だ。

ダート主戦場の吉村騎手だが、WASJは主に芝競走。しかし、芝の競走に対する意識は特になく、楽しく乗ることを前向きに捉えている。

 今週土日の札幌競馬場では世界の名手が集う2024ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ、24、25日)が行われる。外国騎手6人、地方競馬所属騎手1人、JRA騎手7人の計14騎手が4競走に騎乗し、個人戦および対抗戦(WAS選抜、JRA選抜)で争う。地方競馬代表、兵庫の吉村智洋騎手(39=飯田)は5年ぶり2度目の出場。一昨年、昨年と2年連続で地方競馬全国リーディングに輝く名手が「優勝」へ意気込む。

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 目標はもちろん“優勝”だ。地方競馬代表の兵庫・吉村智洋騎手は、5月30日に園田で行われた地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップに優勝して、19年以来2度目のWASJ出場を決めた。「園田では2戦目に、乗ったことがある馬に騎乗できる運もありました。5年前(総合7位)は緊張もありましたけど、今回は2度目ですし、楽しく乗れそうです。うまい騎手がそろった中でどれだけやれるか、もちろん優勝したいです」と意気込む。

 21日に発表された騎乗馬を見て、思いを巡らせる。「どの馬がいいのか正直、分からないですが、たとえばCグループの中にはBグループに近い馬だっているわけですし、そういうところで運があればいいですね」と話す。最終第4戦でAグループのジャスティンアース(牡3、杉山晴)に騎乗するため、第1~3戦で上位に入れば優勝の可能性も広がりそうだ。

 ダートが主戦場の吉村騎手だが、WASJは4戦のうち芝が3戦を占める。ただ、昨年7月16日には福島芝1200メートルで記念すべきJRA初勝利を挙げており、特別な意識はない。「芝のレースも乗り慣れれば一緒だと思います。ダビスタやウイニングポストなどゲームでイメージしてます(笑い)」とおどけてみせた。

 地方騎手には追い風が吹いている。「最近は(門別の)石川や(大井の)笹川も札幌で勝っているし、いい流れがきていると思いますので、この流れに乗りたいですね」。今年こそ世界に名をとどろかせる活躍を見せる。【松本健史】

 ◆地方所属騎手のWASJ優勝 過去7回でまだない。前身のワールドスーパージョッキーズシリーズ時代は全28回のうち、94年石崎隆之(船橋)、97年川原正一(笠松)、01年鮫島克也(佐賀)、05年岩田康誠(当時は兵庫)の4人が優勝している。