【陸上】桐生祥秀が語る〝リレー侍〟の課題「バトンパスだけではダメだと思う」

AI要約

桐生祥秀がパリ五輪の陸上男子400メートルリレーでの挑戦を振り返り、バトンパスの重要性や個人の走力向上が課題であることを語った。

桐生は今回の大会でメダルを狙うも届かず、次回の五輪で再び3走で走れるように挑戦する意向を示した。

日本のリレーチームはシーズンベストの記録を出したものの、バトンパス力だけでは足りず、個々の走力の向上が求められると述べた。

【陸上】桐生祥秀が語る〝リレー侍〟の課題「バトンパスだけではダメだと思う」

 パリ五輪の陸上男子400メートルリレーで5位となった桐生祥秀(28=日本生命)が、同種目の日本の課題を語った。

 20日に都内で行われた所属先のパリ五輪報告会に参加。前回の東京大会は決勝でバトンミスが発生し、3走の桐生にバトンが届かなかった。今大会を「東京(五輪)の時は走れなくて、今回はメダルを狙っていたけど届かなかった」と振り返りつつ「4年後のロサンゼルス(五輪)で、また3走で走れるように頑張りたい」と誓った。

 決勝は坂井隆一郎(大阪ガス)、サニブラウン・ハキーム(東レ)、上山紘輝(住友電工)とともに出走。チームはシーズンベストの37秒78をマークしたが、3位の英国に0秒17及ばなかった。

 桐生は「(結果を受けて)複雑だった。日本はバトンパスががうまいと言われるけど、海外の選手もどんどん練習していて、バトンパスだけではダメだと思う。(リレーの)代表メンバー全員、個人の走力も上げていかないと」と訴える。

 東京大会の陸上種目は、無観客の国立競技場で行われた。来年9月の世界陸上は同じ舞台で有観客で実施される。「来年、世界陸上が国立である。東京五輪はお客さんが入れない状況だった。来年この舞台にしっかり出られるように、選考会もあると思うけどしっかり結果を残していきたい」と闘志を燃やした。