青森山田が春夏通じ初のベスト4 京都、奈良の吹奏楽部員らも応援 全国高校野球選手権

AI要約

青森山田が準々決勝で滋賀学園に1-0で勝利し、初めてのベスト4進出を果たした。

自校の吹奏楽部が大会出場のため、応援に来られなかったため、代わりに他校の吹奏楽部が応援に駆けつけた。

青森山田が1点を争う展開の中、7回に吉川の適時打で1点を奪い、その1点を守り切って勝利した。

青森山田が春夏通じ初のベスト4 京都、奈良の吹奏楽部員らも応援 全国高校野球選手権

第106回全国高校野球選手権大会第12日の19日、青森県代表の青森山田は準々決勝の第2試合で滋賀学園(滋賀)と対戦し、1-0で勝利した。春夏通じて初めてのベスト4進出に、一塁側アルプス席は沸き立った。準決勝は大会第13日(21日)の第2試合で京都国際(京都)と対戦する。

青森山田の応援団には、これまでの2試合、選手たちを勇気づけてきた自校の吹奏楽部の姿がなかった。自身の大会出場のため、来られなかったのだ。代わりに駆け付けたのが京都外大西高吹奏楽部21人と奈良学園大マーチングバンド21人の混成チームだった。

青森山田の教諭らがツテを頼って急遽(きゅうきょ)応援を依頼した。京都外大西高吹奏楽部顧問の島良輔さん(28)は「3年間、命がけで練習してきた選手たちを思うと断れない。青森山田特有のファンファーレと『ねぶた節』を2日間の練習で覚え臨んだ」という。

試合は1点を争う展開。五回、滋賀学園が2死一、二塁で右翼へ安打。右翼手の佐藤洸は迷わず本塁へ返球し二走をタッチアウトにした。父親の佐藤淳哉さん(47)は「よくやった」とほめた。

攻めあぐねていた青森山田が初めて無死で走者を出した七回。犠打などで2死三塁のチャンスに5番・吉川が左前適時打を放ち1点を奪った。「前の打席がいい当たりだったので、つないでほしい」と応援席で見守っていた父親の吉川永利さん(46)も立ち上がって歓声を上げた。そしてこの1点を守り切り勝利。「一戦一戦勝ってもらえれば」とさらなる勝利を願っていた。(石毛紀行)