【甲子園】107年ぶり夏2勝の大社「生徒の底力は無限大。先人の築き上げたもの成就」石飛監督

AI要約

島根県の大社が107年ぶりに夏の選手権で2勝を挙げ、4強入りを果たしました。

エース左腕の馬庭優太投手が2試合連続の完投勝利を挙げ、チームの勝利に貢献しました。

大社は83年春に2勝していましたが、夏の2勝は1917年以来の快挙であり、最長のブランクを打破しました。

【甲子園】107年ぶり夏2勝の大社「生徒の底力は無限大。先人の築き上げたもの成就」石飛監督

<全国高校野球選手権:大社5-4創成館>◇15日◇2回戦

 大社(島根)が創成館をタイブレークで下して、4強入りした1917年(大6)以来、107年ぶりに夏の選手権で2勝を挙げた。

 同校OBの石飛文太監督(42)は「こんな舞台で素晴らしい試合をさせていただいた生徒の底力は無限大だなと思いました。今までのOBの方々、先人の方々の築き上げたものを礎に戦ってきました。それがここで成就したということですので、本当に感謝しかありません」と目に涙を浮かべながら振り返った。

 先発して2試合連続の完投勝利を挙げたエース左腕の馬庭優太投手(3年)には「本当に頭が下がります。本当に馬庭の好投がないとこういう試合はできません。最後の最後でセカンドがいい守備を見せてくれて、バッテリーが踏ん張ってくれて、本当に感動しました」とたたえた。

 石飛監督は創成館の稙田龍生監督(60)の著書で勉強しているといい、「創成館さんに勝てたなんて。僕らからしたら本当にテレビで見るチームなので。監督さんが出されていた本とかを読んで勉強させていただいている立場なので」と話し、「勉強になります。あんな守備力を…」とこの日も好守に阻まれたシーンを思い出して驚いていた。

 ◆107年ぶり夏2勝 大社は83年春に2勝しているが、夏の2勝は杵築中時代の1917年(大6)に行われた夏の第3回大会以来。第3回大会までに1大会2勝以上した8校のうち、その後に夏の大会2勝がなかったのは旭丘(旧愛知一中)と大社だけ。夏2勝以上のブランクで107年ぶりは最長となった。

 ◆島根県公立校の2勝 春夏を通じ和田毅(現ソフトバンク)を擁した浜田が98年夏に2勝して以来。