参加者が来られない… 西郷真央が思わぬ“一人プロアマ”で最終調整

AI要約

プロアマが行われた水曜日、西郷真央は一人でプレーすることになり、練習ラウンドとなった。

ポットバンカーやアンジュレーションのあるグリーンに対して警戒している西郷真央は、控えめな意気込みで臨む。

大会初日の荒れた天候に備え、西郷真央はセーフティに回る作戦を立てている。

参加者が来られない… 西郷真央が思わぬ“一人プロアマ”で最終調整

<ISPS HANDA スコティッシュ女子オープン 事前情報◇14日◇ダンドナルドリンクス(スコットランド)◇6584ヤード・パー72>

プロアマが行われた水曜日。西郷真央は全体最終組の午後2時からアウトコースを回る予定だったが、実際にラウンドが始まると、ゲストの姿はなく一人でプレーしていた。一体、なにが起こったのか…。

その前日の火曜日の時点で参加者が来られないことが分かり、「(プロアマを)回ってもいいし、回らなくてもいい」という状況だったと明かす。ほぼ練習ラウンドとなってしまった“一人プロアマ”も「ラッキーでした」と笑顔。入念にコースをチェックするいい機会となった。

こうしてラウンドを重ねるなかで、ポットバンカーの存在が頭を悩ませる。「場所によっては、硬いところもあれば砂がちゃんと入っているところ、絶対入れてはいけないところもある。注意しないといけない」。リンクス特有のバンカーを警戒する。

さらに、アンジュレーションのあるグリーンに対しても用心する。「端が削れていて落とされるところもあるし、風向きによっては“ここに乗せたいいけど乗らない”ということもある。しぶとくセンターを狙って、2パットのパーを拾えるかっていうのは大事かなと思います」と話す。

ダンドナルドリンクスへの警戒感は高まるばかりだが、2022年大は古江彩佳が最終日に「62」をたたき出して逆転優勝し、昨年も渋野日向子が初日「64」をマークするなど、落ち着いた天候になればビッグスコアも出ているのがこのコース。だが、「自分がプレーしている感じだとビッグスコアは出せそうにない」と、意気込みはいたって控えめ。「リンクスは得意ではないので、多くを望まずにいいプレーを続けられたら」と自分のプレーに徹するつもりだ。

そして大会初日は雨予報。火曜日も横殴りの雨が降る荒れた天候だった。「アゲンストの時、ドライバーで210ヤードしか飛ばなかった。大きなミスをしないようにパーを積み重ねられたら」と風雨での練習ラウンドの経験も踏まえ、こう道筋を立てた。

「初日は午後組なので、前半の人たちがどれくらいのスコアなのかで、よりセーフティに回らなければいけないとか分かる。そこも見ながらやりたい」。西郷の初日スタート時間は“吉”と出るのか。現地時間午後1時5分(日本時間午後9時5分)に1番からティオフする。(文・齊藤啓介)