いざ全英へ! 岩井明愛はアイアンの構成を検討中 “聖地”に挑む国内選手たちのクラブ対策は?

AI要約

岩井明愛は今季2勝を挙げ、10位タイで終える。海外メジャーに向けて準備を進める。

次戦のAIG女子オープンに向けて、小祝さくらや竹田麗央もリンクス対策を進める。

各選手はセント・アンドリュースへの挑戦を控え、様々な武器を準備して臨む。

いざ全英へ! 岩井明愛はアイアンの構成を検討中 “聖地”に挑む国内選手たちのクラブ対策は?

<NEC軽井沢72ゴルフ 最終日◇11日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6685ヤード・パー72>

今季2勝を挙げている岩井明愛は、先週の3位に続きトータル6アンダーの10位タイとトップ10でフィニッシュ。好調をキープしたまま、次戦は海外メジャー「AIG女子オープン」(全英女子、22日開幕)を迎える。今大会で2位になった小祝さくら、メルセデス・ランキングトップの竹田麗央らも、それぞれにリンクス対策の武器を準備し、“聖地”セント・アンドリュースでのメジャーに向かう。

16日に出発し、現地時間17日の土曜日に到着というスケジュールを組む選手が多いなか、明愛は妹の千怜とともに時差調整のため、週の半ばには現地入り。観光の予定も入れており「(サッカーのイングランドプレミアリーグ)アーセナルの試合があるみたいなので、観戦が楽しみです」とゴルフ以外でも有意義な時間を過ごすつもり。サッカーの経験があり、今でもリフティングが得意な明愛だが、観戦は国内も含め初めて。「歓声がすごそうなので、耳が大丈夫かなと心配です」と笑顔を見せた。

今大会では優勝争いに絡めなかったが「調子は悪くないです。抑えてもいつも以上に飛ぶ感じで距離を合わせるのが難しかったですね」。今週は標高が高く、アイアンの距離感をつかみきれなかったことがスコアを伸ばし切れなかった原因だった。

クラブセッティングは「普段から16本ぐらい入れて、コースに合わせて5番ウッドを抜いたりしているので、そこから大きくは変わりません」と、普段通りの並びを意識。ただ通常は飛び系の6Iを4Iの代わりに入れているが、これを5I以下と同じモデルの4Iに替えることを検討中だ。とはいえ「日本では飛ぶ6Iでも低い球を打っているので可能性は低いかな」とも話す。

初めての挑戦となるセント・アンドリュースについては「風がなければ、簡単っていう人もいるんですけど、本当かなあと思っています(笑)」。今季はこれで海外メジャー5試合にフル参戦して、「アムンディ・エビアン選手権」の10位が最高成績。「メジャーは予選を通ることも簡単ではないので、気を引き締めて臨みたい」と話した。

優勝、そして軽井沢で6位と好調を維持したまま渡英する竹田は、昨年の国内ツアーでは1試合だけ使ったという2UTを準備。「全英は初めてなんですけど、映像を見る限り、風が強くて、天気も日によって違うイメージ。2UTは低い球が打てるので持っていこうと思っています」。飛距離はランを含めて230ヤードで3Wより少し飛ばない程度。上手くハマれば、ティショットで使用する場面が多く見られそうだ。

また、小祝、吉本ひかるはバウンスの少ないウェッジを持ち込み、現地でテストする。「58度のウェッジだけ、バウンス6度を持って行って、向こうで変えるかもというぐらいです(国内ではバウンス9度を使用)」(小祝)。初メジャーとなる吉本は3~4本のウェッジを準備している。

ビッグタイトルを手にした笹生優花、古江彩佳を筆頭に今季のメジャーでは日本人選手が大暴れ。しっかりと準備をして臨む国内ツアー組の活躍にも大いに期待したい。(文・田中宏治)