広島・中村奨成、大勝呼んだ799日ぶり打点「一試合一試合、必死にやるだけ」

AI要約

広島がDeNAを10-3で下し、中村奨が2安打1打点の活躍でチームを牽引。甲子園のスターが復活を果たした。

中村奨は7番・左翼で先発出場し、2安打1打点を記録。6点を奪った3回には適時二塁打を放ち、ガッツポーズを見せた。

中村奨は広陵高校で活躍し、プロ入り後はなかなか1軍で結果を残せなかったが、今季再昇格し打力をアップさせている。

広島・中村奨成、大勝呼んだ799日ぶり打点「一試合一試合、必死にやるだけ」

(セ・リーグ、広島10-3DeNA、17回戦、広島12勝5敗、12日、マツダ)甲子園のスターが夏に帰ってきた。広島・中村奨が復活のタイムリー&マルチ安打。2安打1打点の活躍で、15安打10得点の打線を引っ張った。

「きのうは4タコしていたので、きょうは何とか取り返そうと思って打席に立った。一試合一試合、必死にやるだけ」

「7番・左翼」で先発出場し、二回に左前打を放つと、6点を奪った三回2死一、三塁では2番手・京山の速球を捉えると打球は左翼フェンスを直撃。適時二塁打で、ガッツポーズを作った。

11日に今季3度目の1軍に昇格し、同日の阪神戦は4打数無安打と不発だったが、この日は2022年6月5日のオリックス戦以来799日ぶりの打点で勝利に貢献。通算2203安打の新井監督は「どんどんどんどん初球から振れている。タイミングや〝間〟が取れている」とうなずいた。

広島出身で広陵高3年夏の甲子園では清原和博(PL学園高)を超える1大会最多の6本塁打を放った。2018年にドラフト1位で広島入りしたが、プロ7年間で1軍出場はわずか98試合。今季から広陵高でともにプレーし、現在は県内で動作解析の施設を運営する後輩とタッグを組み、打力アップを試みている。

京セラドームからの移動日だったチームはこの日の試合前練習では屋外フリー打撃をやめ、各自がブルペンでティーやマシン打撃で調整した。ナインは体力を温存し、7カード連続で3連戦の初戦に勝利。貯金は今季最多タイの13に戻した。2位巨人と1ゲーム差で首位。チームにまた生きの良さそうな若鯉が加わった。(柏村翔)