【阪神】「英恵ちゃん元気ですか? 頑張ってね」恩師の愛娘も気にかける高橋遥人の変わらぬ人柄

AI要約

阪神高橋遥人投手(28)が1025日ぶりの復活星を挙げ、生田勉元監督の支えを感じながら再起を果たした。

高橋は大学時代から生田氏の長女、英恵さんと交流し、彼女を応援しながらリハビリを乗り越えた。

生田氏も高橋の成長を喜び、彼の人柄と投球への情熱を讃えている。

【阪神】「英恵ちゃん元気ですか? 頑張ってね」恩師の愛娘も気にかける高橋遥人の変わらぬ人柄

<阪神4-0広島>◇11日◇京セラドーム大阪

 阪神高橋遥人投手(28)が1025日ぶりの復活星を挙げた。21年10月21日の中日戦(甲子園)以来の白星。

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 昨夏の初めのこと。阪神高橋は亜大時代の恩師、生田勉元監督(57)に短いメッセージを送った。「頑張ってください」。当時、勇退したばかりの生田氏。「俺が頑張るよりも、お前が頑張れよ」と返信したが、心の中ではうれしかった。「『辞めても、僕はあなたの教え子ですよ』と励ましてくれたと思うんです」。リハビリの真っ最中でも、周囲を気遣う優しい性格は変わっていなかった。

 生田氏の長女、英恵さんは生まれつき知的障がいがある。高橋は大学時代から交流があり、英恵さんも優しく接してくれた左腕の大ファンだ。「コニカミノルタウイズユー」で働く英恵さんを高橋は今も気にかけて、時には電話で「英恵ちゃん元気ですか? 頑張ってね」と会話を交わす。

 支配下復帰が決まると、すぐ「登板日が決まったら、英恵ちゃんの分とチケット2枚用意します」と生田氏へ連絡。この日2人は観戦できなかったが、テレビの前でずっと見守っていた。「本当に家族全員で応援しました。遥人は楽しんでいる感じでしたね」。人柄を知るからこそ、生田氏は目を細めた。

 「優しい男だから。大学の時も遥人が失敗しても、誰も文句を言わなかった。四球を出しても、押し出ししても」。苦しい道のりを経て、高橋はまた優しく、強くなったはずだ。【磯綾乃】