【近代五種】初出場の30歳佐藤大宗が銀!「キング・オブ・スポーツ」男女通じて日本初の表彰台

AI要約

初出場の佐藤大宗が日本勢初の銀メダルを獲得し、近代五輪の歴史に名を刻んだ。

佐藤は複数の競技で2位や4位などの成績を残し、最終種目の射撃とランニングで巻き返して銀メダルを手にした。

佐藤は青森山田中高で水泳部に所属し、自衛隊体育学校で競技を始め、フェンシングを含む様々な種目でトップ選手と共に練習してきた。

【近代五種】初出場の30歳佐藤大宗が銀!「キング・オブ・スポーツ」男女通じて日本初の表彰台

<パリオリンピック(五輪):近代五種>◇10日(日本時間11日)◇男子決勝◇ベルサイユ宮殿

 【ベルサイユ(フランス)=木下淳】112年の歴史で初めて扉が開いた。初出場の佐藤大宗(30=自衛隊)が日本勢初の銀メダルを獲得。馬術、フェンシング、水泳、射撃、ランニングで争い「キング・オブ・スポーツ」と呼ばれる伝統競技に、日本人の名が刻まれた。

 1912年ストックホルム大会から採用されているが、その過酷さから日本では入賞者もなし。そこに23年のワールドカップ(W杯)ソフィア大会で日本の個人初となる銀メダルを手にした佐藤が現れ、期待されていた五輪でも初を成し遂げた。

 馬術で2位、フェンシングも2位、続く競泳で総合4位に下がったものの、準決勝B組を1位通過。最終種目の「射撃とランニング」で巻き返した。競技の発案者で、近代五輪の父と呼ばれるクーベルタン男爵の母国で達成した。

 青森山田中高では水泳部に所属。海上自衛隊を経て自衛隊体育学校に入校後、競技を始めた。近代五輪班では「エペジーーン」ことフェンシング男子エペ団体で2大会連続メダリストの山田優らと練習していたこともある。

 今大会も個人金の加納虹輝ら第一人者から、この大会期間中にフェンシングを教わっていた。

 ◆佐藤大宗(さとう・たいしゅう、自衛隊=近代五種男子) 青森山田中、高時代は水泳部。自衛隊体育学校で競技を始めた。21、23年に全日本選手権を制覇。23年ワールドカップ(W杯)ソフィア大会で日本勢個人初メダルの2位。30歳。青森県出身。