琴桜辛勝の一番にNHK解説の舞の海修平氏「これは物言いをつけなければいけません」

AI要約

琴桜と翔猿の大相撲秋場所での対戦が微妙な展開となった。

勝負は引き分けとなり、物言いがつかずに琴桜の勝利となったものの、翔猿は不満げな表情で土俵を去った。

琴桜はこの勝利で3連勝を果たし、序盤の3日間を無傷で過ごした。

琴桜辛勝の一番にNHK解説の舞の海修平氏「これは物言いをつけなければいけません」

<大相撲秋場所>◇3日目◇10日◇東京・両国国技館

 番付最上位として臨んでいる東大関の琴桜(26=佐渡ケ嶽)が、結びの一番で翔猿(32=追手風)と対戦。

 過去の対戦成績は9勝6敗ながら、最近は4連勝していた相手だが、土俵際でもつれた。右四つで組み合う形で琴桜が押し込んだ西土俵。翔猿が右から逆取ったりか、投げか微妙な動きだったが、すっぽ抜ける形となり、押し出そうとした琴桜も目標を失う形で、両者同時に土俵に落ちた。

 軍配は琴桜に上がったが、NHKの正面解説を務めた舞の海修平氏(元小結)がスロー再生の後に「これは物言いをつけなければいけません」と話したほどの微妙な勝負だった。だが物言いはつかず、敗れた翔猿も土俵に未練を残すような表情で退き、花道を引き揚げた後の通路で大声を発するほどだった。スロー再生を見る限り、土俵に先着したのは琴桜だったように見えた。翔猿の体がないと言えばそれまでだが、少なくても物言いがついてしかるべき一番で、後味の悪さも残した。これで琴桜は3連勝となり、役力士では関脇大の里とともに無傷で序盤3日間を乗り切った。