「邪念なく」見せた意地 森、メダル届かずも笑顔―スポーツクライミング〔五輪〕

AI要約

森は力を一番絞り出し、4位に入ったことで達成感を感じた。

競技中に苦労し、ホールドをつかめず完登を逃したものの、得点はトップだった。

森は悔しさを感じつつも、今後金メダルを目指して前向きに頑張る決意を示した。

「邪念なく」見せた意地 森、メダル届かずも笑顔―スポーツクライミング〔五輪〕

 逆転のメダルには届かなかったが、爽やかな笑顔を見せた。

 女子複合で4位となった森は「今まで出てきた海外の大会の中で(力を)一番絞り出せた」と達成感をにじませた。

 前半のボルダーは得意の緩い傾斜の課題を攻略できなかったことも響き、1完登にとどまって7位に。得意のリードは「もうポイントのことは考えず突き進むのみ。何も邪念はなかった」。最後のホールドをつかめず完登こそ逃したが、得点は8人中トップ。昨年の同種目世界女王が意地を見せ、満員の観客を総立ちにさせた。

 4位の結果に「悔しさを持ち帰るには一番いい順位。素直に受け止めて今後、金メダルを取れるよう諦めずに頑張りたい」と前向きに語る。過去には思い悩んで競技を離れた時期もあった20歳は「しっかり出し切れたのは、そういう挫折があったからこそだと思う」。誇らしげに胸を張った。