【甲子園】岡山学芸館の〝精密機械〟沖田幸大 8回無失点の好投も今夏初の四球には苦笑

AI要約

岡山学芸館が5年ぶりの勝利を挙げ、沖田幸大の快投が光った。

沖田はピンチをしのぎ、制球力を見せつけたが、与四死球に意識を過剰にしてしまう場面も。

次戦でも制球力を発揮し、甲子園を楽しむことを目標にする沖田。背番号1の活躍が期待される。

【甲子園】岡山学芸館の〝精密機械〟沖田幸大 8回無失点の好投も今夏初の四球には苦笑

 第106回全国高校野球選手権大会の第4日(10日)第3試合は岡山学芸館が聖カタリナ(愛媛)に1―0で完封勝ちし、5年ぶりの勝利を挙げた。

 先発したエース・沖田幸大(3年)が快投を披露。初回から相手打線に的を絞らせず5回二死まで1本の安打も許さなかった。

 唯一ともいえるピンチは8回だ。先頭打者に二塁打を許すなど一死一、三塁としたが、「悔いが残らないように全力でやる」という覚悟で臨み、相手のセーフティースクイズを阻止。最後は二死一、三塁から中飛に打ち取り危機を脱した。9回は二枚看板をともに担う丹羽(3年)にマウンドを譲ったが、8回98球を投げ、4安打無失点の堂々たる内容だった。

 予選では22イニングを投げて与四死球は0。冬に下半身のウエートやバランストレーニングを行い、強化してきた制球力には絶対の自信を持つ。この日、4回には今夏初の四球を献上したが、「周りから与四死球(ゼロ)のことを言われていたので、スリーボールになってから、ちょっと力んでしまった」と苦笑。甲子園ではここまで無四死球だったことを意識し過ぎてしまったようだ。

 それでも「思い切って甲子園を楽しむことを自分の中で目標にしている」と語る背番号1。次戦でも持ち味の制球力を見せつけるか。