ケガとの戦い…41歳のレジェンドAYUMI、準々決勝でオランダのINDIAに敗れメダルならず…それでも「お掃除スタイル」はパリでも輝きを放つ【ブレイキン】

AI要約

AYUMIは41歳のダンサーで、パリ五輪のブレイキン女子準々決勝で敗退した。

彼女は過去のスポーツ経験からブレイキンを始め、独自性の高いダンススタイルを築いた。

五輪ではメダルは逃したが、パリの地で光を放つことができた。

ケガとの戦い…41歳のレジェンドAYUMI、準々決勝でオランダのINDIAに敗れメダルならず…それでも「お掃除スタイル」はパリでも輝きを放つ【ブレイキン】

◇9日 パリ五輪 ブレイキン女子準々決勝 AYUMI1―2INDIA(コンコルド広場)

 41歳の福島あゆみ(ダンサー名・AYUMI)は1次リーグを突破したものの、決勝トーナメントの準々決勝で敗退。オランダのサルジュー(同・INDIA)に1―2の僅差で敗れた。

 AYUMIは中学時代、ソフトテニス部に所属したが補欠。帰宅部だった高校卒業後はカナダに留学した。スポーツとは遠ざかり、海外生活で10キロ以上体重が増えた。21歳の時に姉に誘われ、ダイエット目的でブレイキンを始めた。

 ぞうきんを掛ける動きを取り入れるなど「お掃除スタイル」と表現する独自性の高いダンスを構築していった。ブレイキンを始めて10年。2017年の世界最高峰の大会「Red Bull BC One World Final」に女性として初出場した。男女の垣根なく踊った。

 今年2月に福岡で開催された日米対抗戦でも、米国の女性選手たちが「AYUMIというレジェンドと対戦できるのは喜び」と尊敬を口にした。2021年の世界選手権を38歳で初制覇。高速回転やアクロバティックな動きではなく、時にコミカルで独創的な「自分の楽しいスタイル」と世界に広げていった。

 40歳を超え「一度けがすると長くなる」と持病の首痛に加え、けがには細心の注意を払った。五輪までの道のりは「めちゃくちゃ長かった」。ブレイキンと出会ってから20年後―。100年ぶりに五輪が帰ってきたパリで、41歳のレジェンドはメダルこそ獲得できなかったが、パリの地でまばゆい光を放った。