【サッカー】地元フランス後半終了間際に追いつくも銀メダル…スペインに屈す 会場は温かい拍手

AI要約

フランスは延長戦の末、スペインに敗れて五輪サッカー男子で銀メダルを獲得。

フランスが先制し、後半に2点差を逆転されるも、セットプレーとPKで追いつき延長戦へ。

しかし、延長戦で2失点を喫し、最終的に5-3でスペインに敗れた。

【サッカー】地元フランス後半終了間際に追いつくも銀メダル…スペインに屈す 会場は温かい拍手

<パリオリンピック(五輪):サッカー・フランス3-5スペイン>◇9日◇男子決勝◇パルク・デ・プランス競技場

 【パリ=佐藤成】五輪サッカー男子は開催国フランスが延長戦の末、スペインに敗れ、銀メダルに終わった。

 両チームで8点が生まれた撃ち合いゲームの先手を取ったのはフランスだった。前半11分、MFミロ(22)が右サイドで相手のクリアミスを拾うと、左足を振って先制点奪った。

 しかし守備のほころびを突かれてあっさりと逆転を許し、3失点。2点リードされて前半を折り返した。

 後半は、地元の大歓声を背に、息を吹き返す。圧力を高め、前線からの守備と個人技を生かした攻撃力で相手陣に攻め込む。相手の固い守備になかなか得点を奪えなかったが、後半34分にセットプレーから1点返す。会場のボルテージは一気に上がり、選手たちも一段ギアをチェンジ。同44分の左CKの場面でVARの結果、PKを獲得。年齢制限のない特別枠オーバーエージ(OA)のFWマテタ(27)が冷静に沈め、土壇場で追いつき、延長戦に突入した。

 粘りもここまでだった。延長前半10分に中央突破からゴールネットを揺らされると、前掛かりになった試合終了間際にも速攻から5失点目で万事休す。最後までタフに戦ったが、84年ロサンゼルス五輪以来40年ぶりの頂点には届かなかった。ただ、試合後は選手たちをたたえる温かい拍手に会場に包まれた。