【卓球】戸上隼輔「負けた時はショック大きく本当に残酷な世界」日本は3大会連続のメダルならず

AI要約

日本は男子団体の3位決定戦でフランスに敗れ、3大会連続のメダル獲得はならなかった。ダブルスとシングルスで連敗し、最後の第5試合で敗れた結果となった。

戸上と篠塚選手は試合後、悔しさを共有しながらも、次の大会に向けて前向きな姿勢を示した。戸上選手は4年後のロサンゼルス五輪を目指し、経験を積んで強さを増していく意欲を語った。

篠塚選手も悔しい結果だったが、今回の経験を次の大会に活かすために全力を挙げる覚悟を述べた。2人とも五輪の舞台が特別であり、様々な感情を経験したと語った。

<パリオリンピック(五輪):卓球>◇9日◇男子団体3位決定戦◇パリ南アリーナ

 日本がフランスに2-3で競り負け、3大会連続のメダル獲得はならなかった。ダブルスの戸上隼輔(22=井村屋グループ)篠塚大登(20=愛知工大)組、シングルスの張本智和(21=智和企画)が連敗。戸上、張本智が連勝し、最後の第5試合で篠塚が敗れた。

 試合後の戸上、篠塚の主な一問一答は次の通り。

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 篠塚 本当に悔しい結果になってしまい、これでやり切れたとは言いたくないが、最後まであきらめずにできたかなと思う。

 -0-2で迎えた戸上選手の第3試合で流れが変わった

 戸上 やはり(2-0から大逆転負けした準決勝の)スウェーデン戦のこともあって、0-2から何があるか分からないっていうのも自分の中で痛感した。その経験を踏まえて、3番勝ち取ることが重要になってくると思っていた。0-2でも自分が取れたら流れは変わる。4番にはエースの張本選手が控えている。5番では篠塚選手もいい試合は絶対してくれると。死ぬ気で勝ち取りにいった。

 -第3試合の前に張本選手からは何か言われたか

 戸上 0-2で後がない中、悔いがないように、勝ち負けなんて関係ないから楽しんでと言ってくれた。

 -2-2で迎えた第5試合は

 篠塚 最初はチームが0-2になってしまったが、必ず5番に回ってくると信じていたので、2番が終わる前から5番の準備を始めていた。できる限りの準備はしてみた。その中でも、とにかく必死に相手の台に入れようと、食らいついて戦えたと思う。

 -2人とも初めての五輪だった

 戸上 特別な大舞台だったと改めて思った。この大会だから、懸ける思いも大きくて、負けた時にはショックも大きいし、本当に残酷な世界だなと思った。ただ、勝てば勝つほど幸せな瞬間にもなる。懸けてるぶん、本当にいろんな感情だったり、たくさんのサポートもあって、自分の力を出しきれるかっていうところで、今大会は思うような結果も出せなかった。次に持ち越しかなと思う。

 篠塚 目標を達成すること、メダルを取ること、本当に難しい場所だなって感じた。悔しい結果だったが、その中でも楽しめたんじゃないかと思う。

 -4年後へ

 戸上 この4年間っていうのは長いようで短いと思うし、自分が強くなるためには十分な期間だと思う。今季からブンデス(ドイツ)リーグに挑戦し、たくさんの経験を積み上げて、もっともっと強くなって、中国と対等に戦えるような実力を持って、ロス五輪に向けて頑張りたい。

 篠塚 ここに立つことが簡単ではないと思っている。でも、この悔しさを晴らせる場所はここでしかないと思う。まずはここに来るために、全力で4年間頑張りたい。