【卓球】16歳張本美和が涙「気持ち的に落ちていた」1戦目完敗から2戦目勝利で日本メダル確定

AI要約

日本代表が卓球女子準決勝で4大会連続メダルを確定させ、中国との決勝進出を果たす

16歳の張本美和が苦戦しながらも、チームを牽引して勝利に導く

決勝への意気込みを語る平野美宇は金メダルを目指す気持ちを示す

<パリオリンピック(五輪):卓球>◇8日(日本時間9日)◇女子準決勝◇パリ南アリーナ

 【パリ=松本航】世界ランク2位の日本が、4大会連続メダルを確定させた。

 同5位ドイツを3-1で下し、4連覇中の同1位中国に挑戦する10日の決勝へと駒を進めた。

 代表最年少でシングルス世界ランク8位の張本美和(16=木下グループ)は、第2試合で同100位アネット・カウフマン(18)に0-3(9-11、8-11、8-11)と大苦戦。早田ひな(日本生命)平野美宇(木下グループ)組のダブルスで先勝した流れを引き継げず、1勝1敗となった。

 第3試合は平野がシングルスで制し、張本は第4試合で同40位のシャン・シャオナ(41)と向き合った。

 第1ゲームは2-7と劣勢に陥りながら、11-8と大逆転。平野や早田から「思い切って!」という声援を受け「すごくリードされたけれど、最後の1本まで諦めないのが目標」と切り替えた。第2ゲームを11-5で取ると、最後は11-0のラブゲーム。最後の得点を奪うと「1球1球を考えていて、10-0になってから知った。メダルが取れてうれしいというより、第4試合を勝ちきることができた。第2試合が終わって切り替えられないぐらい、気持ち的には落ちていた。ホッとしました」と涙した。

 いよいよ決勝は最大の強敵、中国と戦う。高校1年生の決意は固まっている。

 「中国だからどうする、とかはないですし、第4試合みたいに思い切って自分のプレーができるように調整することが大事です。向かっていく気持ちは変わらず、しっかり自分のプレーに集中したい。最初から目指すは金メダル。もちろん取りたいですけれど、考えすぎず、思い切って自分のプレーができれば、結果がついてくると思います」

 先輩2人と三位一体となり、全ての力をぶつける。