【甲子園】金足農・吉田大輝7回154球力投も涙「自分はまだ甲子園にふさわしくないピッチャー」

AI要約

金足農が6年ぶりの甲子園出場で初戦敗退し、エース吉田輝星の弟が苦しいピッチングを見せる。

投球数154球を投げ、9安打5四球3暴投2三振5失点で敗戦投手となる。

兄を意識しながらも、自らの成長を誓い、次年度に向け意気込みを示す。

【甲子園】金足農・吉田大輝7回154球力投も涙「自分はまだ甲子園にふさわしくないピッチャー」

<全国高校野球選手権:西日本短大付6-4金足農>◇9日◇1回戦◇甲子園

 6年ぶり出場の金足農(秋田)が、西日本短大付(福岡)に敗れ初戦で涙をのんだ。

 先発マウンドに上がったのは6年前、準優勝に導いたエース吉田輝星(現オリックス)の弟・大輝(2年)。直球は最速146キロをマークするなど威力十分だったが制球が乱れた。5回には3安打と3四球に暴投が絡み4点を失った。「先輩の代でエース番号もらっているので、絶対に抑えなきゃいけなかったんですけど、初回から自分のふがいないピッチングばかり出て、点を取られてしまって。3年生に本当に申し訳ない」。目を赤らませながら、振り返った。

 7回、154球を投げ9安打5四球3暴投2三振5失点で敗戦投手。スタンドで見守った兄の前で白星をつかむことはできなかった。旋風を起こした兄を思い浮かべ「同じ舞台に立てたことはうれしいんですけど、自分はまだ甲子園にふさわしくないピッチャーだと分かった」。9回を投げきれず悔しい甲子園デビュー。来年に向け「もうこれからは絶対マウンドは誰にも立たせない、譲らない気持ちでやっていこうと思います」と誓った。【浜本神威】