【スポクラ】初出場20歳の森秋彩、決勝進出「生萌さんの分も決勝で全力で戦いたい」

AI要約

スポーツクライミング女子複合予選で初出場の森秋彩が決勝に進出

森秋彩は準決勝で4位通過し、リードでトップタイを達成

森秋彩は決勝で全力で戦い、楽しむことを大切にする意向を示す

<パリオリンピック(五輪):スポーツクライミング>◇8日◇女子複合予選(リード)◇ルブルジェ・スポーツクライミング会場

 【パリ8日=松本航】スポーツクライミング女子複合で初出場の森秋彩(あい、20=茨城県連盟)が決勝に進んだ。

 準決勝を150・1点で4位通過。6日のボルダーは11位で上位8人の進出ラインに届いていなかったが、この日の到達高度を競うリードでトップタイと躍動し、96・1点を加えた。

 身長154センチの小柄な20歳が、大歓声を浴びた。今回の持久力が求められる課題を「得意だった。ミスをしないように着実に」と登った。完登は目前の最後のホールドこそつかめなかったが「取れなくて悔しかったけれど、出し切れたのでスッキリした」とうなずいた。

 20人中19番目のスタートとなった自身の浮上もあり、21年東京五輪銀メダルの野中生萌が敗退となった。「複雑な心境になったけれど、生萌さんの分も決勝で全力で戦いたい。楽しむことが一番と言い聞かせたい」。10日の決勝も、生き生きと登る姿を見せつける。