安楽宙斗、首位通過で決勝へ 好調ぶりも「一回忘れて集中」高校生五輪王者目指す…パリ五輪

AI要約

男子スポーツクライミング予選で17歳の安楽宙斗が堂々の首位通過を果たし、決勝進出を決定。地元フランスの熱狂的なファンの声援を受けつつも冷静に登り続け、成長を感じさせた。

安楽宙斗は過去の失敗を教訓に、準決勝と決勝に向けて集中し、高校生五輪王者への道を目指す意気込みを語った。

自らの鍛えた丁寧さとメンタルの強さを発揮した安楽宙斗は、会場の熱気にも負けずに堂々としたパフォーマンスを見せ、注目を集めた。

安楽宙斗、首位通過で決勝へ 好調ぶりも「一回忘れて集中」高校生五輪王者目指す…パリ五輪

◆パリ五輪 第13日 ▽スポーツクライミング(7日、ルブルジェ・スポーツクライミング会場)

 男子複合予選はリードが行われ、17歳の高校生・安楽宙斗(JSOL)は、1位だったボルダーの得点だけで上位8人による9日の決勝進出が決定。リードも4位で、2種目の合計は137・1点の全体1位だった。

 初出場と感じさせない堂々の登りで首位通過。「自分の鍛えてきた丁寧さと、メンタルがすごい今回のリードは出たのかなと思う」と振り返った。

 この日は地元フランス選手を応援するファンが詰めかけ、会場はほぼ満員。ときおり大歓声や拍手が沸き起こり、お祭り騒ぎのような雰囲気も、冷静さを欠くことなく、自らの登りを貫いた。「僕、正直、静かにしてくれた方が登りやすいんですけど」と笑いつつ、「昔は歓声が大きいと、ペースを乱されていたが、今日は全体的に見て落ち着いて処理できた」と成長も実感した。

 高校生五輪王者誕生へ、決勝に向けては「準決勝で良い結果を出して、決勝で順位落とすことがあった」と失敗した過去の経験を教訓に「準決勝のことは、一回忘れて、集中してこなして1位になれたらいいなと思う」と意気込んだ。