世界を感動させた五輪表彰台 中国女子がスペイン国旗を持って上がった理由「メダルをもらう時に…」

AI要約

パリ五輪で中国の女子バドミントン選手が、右膝負傷で棄権したスペイン選手を称えるため、表彰台で小さなスペイン代表のバッジを持って銀メダルを受け取りました。

何氷嬌は、マリン選手の回復を祈り、彼女と栄誉を分かち合いたいと語りました。

何氷嬌がマリン選手を敬愛し、感謝の気持ちを表すために行った行動が人々の注目を集めています。

世界を感動させた五輪表彰台 中国女子がスペイン国旗を持って上がった理由「メダルをもらう時に…」

 パリ五輪で中国の女子バドミントン選手が見せた“意外な行動”に注目が集まっている。シングルスで銀メダルを獲得した何氷嬌は、小さなスペイン代表のバッジを持って表彰台に。準決勝で対戦中に、右膝負傷で棄権したカロリナ・マリン(スペイン)を称えるためだった。この意味を、何氷嬌自身が語っている。

 スペイン代表の五輪公式インスタグラムが、インタビュー動画を掲載したもの。何氷嬌は「まず、マリン選手が一日も早くよくなることを祈っています。3年間、彼女は非常にすばらしい成績をあげてきました。彼女は前にも怪我に打ち勝ったことがあります。ですから、今回も彼女がコートに帰ってくることを信じています」と、マリンの回復を願った。

 続けて、小さなバッジとともに表彰台に上がった意味を「彼女とこの栄誉を共有したかったからです。メダルをもらうときに、表彰台でマリン選手といっしょにいたかったからです。マリン選手には一日も早くよくなってほしいです」と説明した。

 話題になっている行動は、5日に行われた女子シングルスの決勝でアン・セヨン(韓国)に敗れた何氷嬌が、スペイン国旗のあしらわれた小さなバッジを右手に持ち、銀メダルの表彰を受けたもの。4日の準決勝で何氷嬌と対戦したマリンは、リードしていた第2ゲーム途中で右膝を負傷し途中棄権。うつ伏せになって動けず号泣し、何氷嬌も心配そうに駆け寄っていた。何氷嬌は“不戦勝”でメダルが確定した。