マリンが涙の負傷棄権 決勝目前で悲劇 パリ五輪バドミントン女子

AI要約

バドミントン女子シングルス準決勝で、リオデジャネイロ五輪金メダルのカロリナ・マリンが右膝を痛め途中棄権した。

試合は中国の何冰嬌との対戦中にマリンが負傷し、激しい痛みに苦しんで涙ながらにコートを去った。

負傷前は第1ゲームを制し、第2ゲームでもリードしていたマリンは再び重傷を負った可能性があるとされる。

マリンが涙の負傷棄権 決勝目前で悲劇 パリ五輪バドミントン女子

【AFP=時事】パリ五輪は4日、バドミントン女子シングルス準決勝が行われ、リオデジャネイロ五輪金メダルのカロリナ・マリン(Carolina Marin、スペイン)は右膝を痛め、涙ながらに途中棄権した。

 中国の何冰嬌(He Bingjiao、ヘ・ビンジャオ)と対戦したマリンは、第2ゲーム中盤に負傷してコートに倒れ込み、数分間そのまま起き上がれなかった。その後立ち上がり、サポーターを着けて一度は試合を続行したがほとんど動けず、直後の2ポイントを落として再びコートに倒れた。激しい痛みに襲われ、その場で泣き崩れた。

 試合後は車いすを拒否し、足を引きずりながらアリーナを後にした。会場の観客からは大きな拍手が送られた。悲劇に胸を痛め、涙を流すファンも多くいた。

 マリンは第1ゲームを21-14で先取すると、けがをした時点で第2セットも10-6とリードし、リオ大会以来の五輪決勝進出に近づいていた。

 前回の東京五輪では大会前の優勝候補に挙げられていたが、開幕数か月前に膝の前十字靱帯(じんたい)を負傷し、出場を逃していた。

 コーチのフェルナンド・リバス氏は試合後、「彼女は痛みに苦しんでいた。すでに経験したことのある感覚だった」と話し、マリンが再び同様の重傷を負った可能性があることを示唆した。

 何は決勝で世界ランキング1位の安洗塋(An Se-young、アン・セヨン、韓国)と対戦する。【翻訳編集】 AFPBB News