8.5万円支払い抗議 3位に「上昇」 アーティスティックスイミング日本代

AI要約

日本代表のアーティスティックスイミングチームが審判団に抗議し、順位が繰り上がる珍事が起きた。

競技中に演技ルールの変更による減点があり、日本代表は抗議を行い、結果的に3位に変更された。

採点見直しにはお金がかかるシステムがあり、公平性と資金力のバランスが問題となっている。

8.5万円支払い抗議 3位に「上昇」 アーティスティックスイミング日本代

約8万5000円を支払い審判団に抗議。

日本の順位が繰り上がる珍事が起きました。

2大会ぶりのメダル獲得を目指す“マーメイドジャパン”ことアーティスティックスイミングの日本代表。

大幅なルール変更で、事前に演技構成を申告する方式となったアーティスティックスイミング。

申告どおりの技と判定されなかった場合は大きく減点されることになります。

日本代表は2分以上行った演技の終盤に約20秒間、息継ぎなしの脚技を連続して繰り出しました。

しかし、最後に行った脚技が「既定の角度を超える範囲まで動いた」として、大幅に減点されたのです。

これによりテクニカルルーティン終了時点で、日本は6位と出遅れた形に。

しかし、日本の中島ヘッドコーチが規定に基づき審判団に抗議したところ、これが認められ、順位が3位に変更されたのです。

なお、この抗議は審判団に500スイスフラン、日本円で約8万5000円を支払うシステムで、抗議が認められれば返金されるということです。

実は体操も採点見直しにお金がかかります。

今回のパリオリンピックで、男子個人総合の岡慎之助選手のつり輪の時に、日本側が採点の見直しを求め、その結果、判定が覆って採点が見直されました。

見直された場合は無料になるということですが、採点見直しには一定のお金がかかるそうです。

そもそも無料ではだめなのか、スポーツライター・小林信也さんは「申し立てが連発されると競技の進行の妨げになってしまうため、『根拠なき申し出を防ぐ目的』。この制度が抑止力になっている面もあるが、資金力がいるため公平性の面はどうか」と話しています。