「オリンピック史上最高のコーチ」が10代少女に対する性的虐待で有罪判決を受けていた、IOCが調査着手へ【パリ五輪】

AI要約

パリ五輪に参加したトライアスロン指導者が児童性的虐待の有罪判決を受けた過去を持っており、問題が浮上している。

国際オリンピック委員会(IOC)は調査に乗り出し、安全対策を強化する意向を示している。

問題のコーチは銀メダルを獲得した選手のコーチとして活動しており、彼の過去と今後の問題について議論が広がっている。

「オリンピック史上最高のコーチ」が10代少女に対する性的虐待で有罪判決を受けていた、IOCが調査着手へ【パリ五輪】

 今回のパリ五輪では児童レイプの前科があるビーチバレーのスティーブン・ファンデベルデが開始前から注目を集めていたが、ここにきて、未成年に対する性的虐待で有罪判決を受けている人物が、パリ五輪に参加していたことがわかった。

 焦点となっているのは、トライアスロン指導者でオーストラリア出身のブレット・サットン氏。同氏は1999年に10代の少女に対する5件の性的虐待があり、執行猶予付きの有罪判決を受けたとされる。

 今回の件を報じた英メディア『Daily Mail』では「オリンピックのボスが2人目の小児性愛者がオリンピックで許可された方法についての調査を開始します」と題した記事を掲載。同記事の中ではサットン氏は7月31日に行われたトライアスロンで銀メダルに輝いたスイスのジュリー・デロンのコーチとして、パリにいたとされる。

 記事中では「サットンは、13歳の少女に対する性的虐待の5つの罪状を認めたが、中国を通じて認定を受けることができた」と書かれている。

 IOC広報は「私たちは安全対策を講じていますが、残念ながら問題はときどき起こる」とコメント。この一件について調査に着手することを明言したという。

 65歳のサットン氏はトライアスロンのコーチング会社「Trisutto」を経営しており、同社のインスタグラムには銀メダルに輝いたジュリー・デロンの写真を投稿するとともに「おめでとう、ジュリー、オリンピック銀メダル!」と記され、「おめでとうございます、コーチブレット、またしてもオリンピック史上最高のコーチ」とブレットコーチの功績もたたえている。同社のSNSではこれまで五輪メダリスト4人など、多くの実力者を世に出してきたとアピールしている。

 すでに同コーチは国外に出ているとされる中、性犯罪歴がある人物の五輪参加をめぐって、また新たな議論を呼びそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]