少女虐待で有罪の豪コーチがパリ五輪参加、IOCが「調査」へ

AI要約

オーストラリア人コーチがパリ五輪に参加していたことが判明し、IOCが調査を開始。

コーチは未成年に対する性的虐待で有罪判決を受けており、トライアスロンを指導していた。

児童レイプの前科があるビーチバレー選手の出場もあり、五輪参加資格についての議論が起きている。

少女虐待で有罪の豪コーチがパリ五輪参加、IOCが「調査」へ

【AFP=時事】未成年に対する性的虐待で有罪判決を受けているオーストラリア人コーチが、パリ五輪に参加していたことが判明したため、国際オリンピック委員会(IOC)は4日、この件を「調査する」と発表した。

 問題になっているのは、オーストラリア出身のトライアスロン指導者であるブレット・サットン(Brett Sutton)氏で、同氏は1999年に10代の少女に対する5件の性的虐待を認め、執行猶予付きの有罪判決を受けた。

 サットン氏は中国オリンピック委員会(COC)からの認可を受け、女子トライアスロンのゴール地点で自身が指導する銀メダリストのジュリ・デロン (Julie Derron、スイス)と一緒にいるところが目撃されたという。

 IOCのマーク・アダムス(Mark Adams)広報部長は、サットン氏に関する質問に対して「彼らはもうここにはいない。大会を去った」と明かし、「第一に、これは中国オリンピック委員会の問題だ」とコメント。「対策は採っているが、残念ながら問題はときどき起こるものなので、調査していく」と続けた。

 サットン氏は現在、トライアスロンのコーチング会社「Trisutto」を経営しており、同社はフィニッシュラインにいるサットン氏の写真をインスタグラムに投稿した。同社はホームページで、「これほど多くのトライアスロン選手を勝たせてきた企業は他にない」とうたい、これまで五輪メダリスト4人、世界チャンピオン30人を輩出してきたとアピールしている。

 パリ五輪では、児童レイプの前科があるビーチバレー選手スティーブン・ファンデベルデ(Steven van de Velde)が出場したことで、性犯罪歴がある人間の五輪参加が認められるべきかに注目が集まっている。【翻訳編集】 AFPBB News