女子ボクシング 世界選手権で性別適格性検査不合格の林郁婷が2回戦で判定勝ち…パリ五輪

AI要約

林郁婷がボクシング女子57キロ級2回戦で勝利し、性別適格性に関する議論が発生している。

同じく性別適格性検査に合格しなかった選手が競技に参加し、議論を巻き起こしている。

IOCとIBAが議論を受けて声明を発表し、今後の対応が注目されている。

女子ボクシング 世界選手権で性別適格性検査不合格の林郁婷が2回戦で判定勝ち…パリ五輪

◆パリ五輪 第8日 ▽ボクシング(2日、パリ北アリーナ)

 ボクシング女子57キロ級の2回戦が行われ、林郁婷(28)=台湾=がシトラ・ツルジベコワ(22)=ウズベキスタン=に5-0で判定勝ちした。林は昨年の世界選手権で性別適格性検査に合格しなかった選手。

 林は175センチの上背から的確なパンチを繰り出し、ポイントを稼いだ。前回東京五輪にも出場し、57キロ級で5位に入り、昨年のアジア大会では同級で金メダルを獲得している。

 林と同じく昨年の世界選手権で性別適格性検査に合格しなかったイマネ・ケリフ(アルジェリア)も1日の女子66キロ級2回戦に勝利したが、相手のアンジェラ・カリニ(イタリア)がわずか46秒で棄権した。その後、女子ボクシングで性別をめぐる議論に発展している。

 今回の性別騒動を受けIOCは「全ての人は差別なくスポーツをする権利がある」との声明を発表。国際ボクシング協会(IBA)も2日までに、「競技の公平性と選手の安全に深刻な問題を引き起こしている」と、声明を発表し、国際オリンピック連盟(IOC)を批判している。