【ボートレース】井上遥妃「師匠の西岡成美さんからは〝とにかく気合!〟とよく言われます」〈前編〉

AI要約

井上遥妃はボートレーサーを目指したきっかけや成長、課題、師匠との関係、先輩との交流などについて語っている。

井上遥妃はスポーツ経験から得たパワーを活かしてボートレーサーとして成長しており、自らの課題に取り組んでいる。

師匠である西岡成美選手からのアドバイスを受け、レースに取り組む姿勢や気持ちの引き締まりを感じている。

【ボートレース】井上遥妃「師匠の西岡成美さんからは〝とにかく気合!〟とよく言われます」〈前編〉

【女子ボートレーサー・インタビュー 井上遥妃(21=徳島)前編】

 ――ボートレーサーを目指したきっかけは

 井上 小さい時から親にレース場に連れて行ってもらっていて、レースを見てかっこいいと思ったのがきっかけです。生まれは徳島なんですけど、幼稚園の年長から高校1年生までは石川県に住んでいました。その時は三国ボートに見に行っていました。高校2年生からは徳島に帰ってきたので、地元の鳴門にレースを見に行きました。

 ――レーサーになる前は

 井上 普通の高校生でした。スポーツは空手とハンドボールをやっていました。

 ――スポーツ経験が生きている

 井上 パワーがついたと思います。空手でもパワーはもちろんつくんですけど、ハンドボールも球を投げる時、力が必要なんですよ。パワーだけじゃなく肩幅も大きくなっちゃいましたけど…。

 ――実際にレーサーになってみて

 井上 乗ることが、とにかく楽しいです。地元の鳴門では練習もたくさんさせてもらえてるし、その練習も楽しいと思えています。やりがいがあって、自分でもかっこいい仕事だと思います。

 ――デビュー期から勝率は1・93→2・98→3・56と着実にアップしている。成長の実感は

 井上 ちょっとずつは成長できているのかなと思います。特にダッシュは前から好きだし、ある程度ダッシュは大丈夫になってきたのかな。ただ、レースで解決しなきゃいけないところはまだいっぱいありますね。

 ――その課題とは

 井上 スローを解禁したんですけど、スローのスタートが一番の課題です。そこを解決すれば、成績のバラつきもなくなるはずなので…。

 ――5月の大村ヴィーナスシリーズで初の予選突破

 井上 予選突破できたうれしさはもちろんありました。ただ、それよりも「もっと着を取らないといけない。取りこぼしがないように走らないといけない」と思った節でした。スローからいいSが行けなかったし、やっぱりスローがまだまだ、と気づいた節だったと思います。

 ――師匠は

 井上 徳島支部の西岡成美さんが師匠です。弟子入りしたのは5月ごろだったと思います。自分から弟子入りをお願いしたら「一緒に頑張ろうね」って言ってくれて、弟子になりました。

 ――西岡成美選手を選んだ理由は

 井上 もともと、成美さんとはペラの話が合ったんです。レース場に行く前にもラインでたくさんメッセージをくれて、優しくしてくれて。ずっと成美さんがいいと思っていました。周りの人からは「ゆっくり考えて誰につくか決めた方がいいよ」と言われていたので、じっくり考えました。ずっと考え続けて成美さんしかいないなと思ってお願いしました。

 ――弟子になって変化は

 井上 師匠がレースを見てくれてると思うようになって、前よりも気が引き締まりました。見てくれてるうれしさもある。もっとレースを頑張らなきゃと思っています。

 ――師匠からよく言われることは

 井上 「とにかく気合!」とよく言われます(笑い)。ターンもゴールするまで常に全速ターンを続けて攻めていけとアドバイスをくれました。最近は思ったようなレースができていない。師匠の教えを守ってもっといいレースがしたいです。

 ――師匠以外で親交のある先輩は

 井上 成美さんの師匠の菅(章哉)さんには、この前食事に連れて行ってもらいました。ただ、西岡さんに弟子入りしてからは菅さんと一緒にレースできていないんです。今度レース場で会ったら調整も含めてたくさん教わりたい。いつか、菅さんみたいにかっこいいまくりもしてみたい!