【甲子園】７回制に賛否両論 明徳義塾・馬淵監督「個人的に野球は９回」、広陵・中井監督は「当然の話」
甲子園練習２日目が３日、行われた。前日２日には、日本高野連が７回制導入についての議論を開始。明徳義塾の馬淵史郎監督は９回制に懐疑的な考えを示し、広陵の中井哲之監督は７回制を支持している。
馬淵監督は野球のアメリカ発祥や選手ファーストの考えを取り上げ、議論の展開に期待している。一方、中井監督は国際大会や五輪での７回制導入を支持し、野球人口の減少と選手の健康を考慮すべきだと述べている。
両監督の異なる意見を通じて、今後の野球界の展望が示唆されている。
甲子園練習２日目が３日、行われた。前日２日には、日本高野連が７回制導入についての本格的な議論を始めたと公表。これを受け、明徳義塾の馬淵史郎監督は「個人的には野球は９回という世代で育っているので、タイブレークさえ違和感があったんですけどね。この大阪に来てからの暑さを考えると、どうなのかなという考えも持っていますけど」と話した。昨年は７イニング制の「第３１回ＷＢＳＣ Ｕ１８Ｗ杯」で指揮を執り、悲願の世界一を達成。「野球はアメリカ発祥のスポーツで、みんな平等に、みんな公平にとね、３打席は最低打てるんだよとできたスポーツと聞いたことがあるんですよね。となれば、６人出ないと（全員が）３打席打てないわけですよ。３年間野球をやって、２打席で終わりはかわいそうな気がしますけどね。やっている生徒たちがどう思っているのかですよね」とし、今後のさらなる議論の展開に期待した。
一方、広陵の中井哲之監督は「当然の話じゃないですか。国際大会や五輪（での導入）が始まる前から、僕は既に『７回の時代が来るよ』と言っていた」と賛同。「７回は７回のドラマや戦いがある。肩肘とか熱中症を考えると、そうあるべきと思いますけどね。野球人口も減っているし、その中で親御さんや子どもの考え方があるから、これならできるなという野球界を考えていくべき」と、選手ファーストの考えを強調した。
