西岡、想定外のミス またメダルの壁破れず―トランポリン〔五輪〕

AI要約

メダルを目指した挑戦は、まさかの予選敗退。西岡は実力を出し切れず、椅子に座ってうなだれた。

跳躍技の着床で問題が発生し、演技が中断。難度不足という理由で決勝に進めなかった。

五輪における苦しい経験でも、西岡はトランポリンをやめず、次の五輪に向けて前向きに考えている。

 メダルを目指した挑戦は、まさかの予選敗退。

 西岡は2度の演技とも中断し、世界選手権個人の表彰台に2度乗った実力を出し切ることができなかった。椅子に座ってうなだれたまま、「一体何をしてきたんだろう」。この数年間の歩みの中に原因を探したが、思い当たることはなかった。

 4本目の跳躍技が着床時に十分踏み込めないことで中心から外れ、1回目は5本目で、2回目は7本目で中断。冒頭から5回連続で行う3回宙返り技はこれまでほとんど乱れたことがなく、「びっくりしている」と首をかしげた。

 決勝に進んだ8人は、難度を示すDスコアが西岡の挑もうとしたものより低かった。だが、持ち味の高難度技は10本の跳躍を決めてこそ生きる。指導を受ける伊藤正樹コーチを含め、これまで日本勢は男女を通じて五輪で4位が最高。今回も壁を破れなかった。

 五輪には魔物がいると言われる。初代表の西岡は「トラウマになってしまうかも。自分を嫌いになりそう」と不安そうな様子。それでも、「トランポリンをやめることはない。結果は受け止め、次の五輪に生かしたい」と言い、前を向こうとしていた。