フランスの競泳22歳マルシャンが3冠「とても幸せ」 競技日程が変更、金メダル連発

AI要約

フランスの22歳のレオン・マルシャンが競泳で金メダルを獲得し、男子200メートルバタフライと男子200メートル平泳ぎの2種目で勝利した。

マルシャンはハンガリーのミラクとの激戦を制してバタフライで優勝し、その後平泳ぎでも圧倒的な力を見せつけて金メダルを獲得した。

フランスの競泳スターであるマルシャンは、3冠を達成し、さらに200メートル個人メドレーでも活躍することが期待されている。

フランスの22歳が地元の大声援を受け、期待に応えた。競泳の男子200メートルバタフライと男子200メートル平泳ぎでレオン・マルシャンが金メダルに輝いた。7月28日の男子400メートル個人メドレーと合わせ、これで3冠を達成した。

200メートルバタフライの決勝は、東京五輪金メダルで世界記録保持者のクリシュトフ・ミラク(ハンガリー)と大接戦を繰り広げた。150メートルを2番手でターンすると、先行するミラクを必死に追い上げた。ラスト15メートルでトップに躍り出て制し、会場はどよめきと歓声に包まれた。

その約2時間後。200メートル平泳ぎ決勝は、スタート直後から頭一つ抜け出した。ハイペースで最後まで泳ぎ切り、世界記録(2分5秒48)に迫る2分5秒85で優勝。タッチ後は、拳を水面にたたきつけて喜びをあらわにした。「正気じゃなかった。とても幸せ」と満足そうだった。

この日程は、マルシャン仕様だった。当初31日は200メートルバタフライ決勝の直後に200メートル平泳ぎ決勝を予定。だが、2種目とも得意とするマルシャンのために、フランス水泳連盟が世界水連に見直しを求めたといい、開幕の5カ月前に競技日程が変更された。

マルシャンは、五輪で計23個の金メダルを獲得し、〝水の怪物〟の異名をとったマイケル・フェルプス(米国)を育てたボブ・バウマン氏に師事。フェルプスをほうふつとさせるフランスのスターは、8月1日には男子200メートル個人メドレー予選に臨む。4冠に向け「楽しみ、集中したい」と気を引き締めた。(久保まりな)