【競泳】王者マルシャンを仏レキップ紙が大特集 競泳一家に生まれ「金メダルは約束されていた」

AI要約

29日のフランス・レキップ紙は、自国の金メダリストであるレオン・マルシャンに焦点を当て、5日間のオリンピックでの偉業を称賛している。

マルシャンは男子400メートル個人メドレーで五輪新記録となる4分2秒95を叩き出し、フランスに新たな栄冠をもたらした。

彼は水泳一家に育ち、才能を遺伝的に受け継いでいる。今後の競技でも期待が高まる存在である。

<パリオリンピック(五輪):競泳>◇28日(日本時間29日)◇男子400メートル個人メドレー決勝◇ラデファンス・アリーナ

 29日のフランス・レキップ紙は1面で「規格外」として、自国の金メダリストを扱い、その中で、4分2秒95の五輪新記録で金メダルをつかんだレオン・マルシャン(22)を「ライバルを圧倒し、フランスに新たなタイトルをもたらした」と伝えている。

 紙面でも4ページにわたる記事で特集を組んだ。

 「熱狂の中、レオン・マルシャンが男子400メートル個人メドレーでオリンピック・チャンピオンとなった。

 4分2秒95で、マイケル・フェルプスのオリンピック記録4分3秒84を破り、自己世界記録4分2秒50に近いタイムを出した。

 22歳の青年にとって、これまでの素晴らしい勝利のレコードに、新たなタイトルが加わることは、疑っての余地がなかった。

 21年東京オリンピック以来、オリンピック金メダルは約束されていた」などと、地元のスターについて書いた。

 同紙によると、マルシャンは次のように語ったという。

 「ここで、調子も良く、結果を出し、楽しむことができた。幸運だ。目を見開き、まわりで起こっているすべてのことを聞き、本当にあと押しされた。

 (地元の熱狂的な応援は)サプライズで、今夜、プレゼントを開けた。本当に熱狂的だった。私はこの瞬間を忘れない」

 マルシャンはトゥールーズで水泳一家に生まれたという。

 個人メドレー種目では、叔父クリストフ・マルシャンが1990年代、2度フランスチャンピオンとなり、母セリーヌ・ボネは、ジュニアのヨーロッパ大会で準優勝している。

 父は、ザビエ・マルシャン(1998年世界選手権200メートル個人メドレーで銀メダル)だという。

 「彼の両親はこのスポーツの厳しさを自覚しており、長男のレオンを無理に水泳を勧めることはしなかった」と同紙はその生い立ちも紹介している。

 「30日にマルシャンは、200メートルバタフライと200メートル平泳ぎという、前代未聞のダブルの予選と準決勝を控えている。また新たな熱狂の1日を再現するために、感情を消化していなければならないだろう」と締めくくっている。

 (松本愛香通信員)