ヤクルトは連覇から2年連続の“苦戦” 高津監督も今季限り? “次期監督”の候補は

AI要約

ヤクルトは2連覇を果たした2021年から苦戦し、現在最下位に低迷している。高津監督も逆転優勝への覚悟を示していたが、チームの戦い方に明るい兆しが見えない。

チームには勝負強さが感じられず、中軸打者の調子や投手陣の安定感にも課題が残る。若手選手の成長や明るい話題もあるが、負傷者やベテラン選手の不調が影響している。

高津監督の采配にも批判が集まり、今後の展開には不透明な要素が多く含まれている。

ヤクルトは連覇から2年連続の“苦戦” 高津監督も今季限り? “次期監督”の候補は

 2021年からリーグ2連覇を果たし、“黄金時代”の到来も予感させていたヤクルトが一転、昨季は5位に沈むと、今季もここまで最下位(38勝49敗4分け)と苦しんでいる(以下、文中の成績は7月30日終了時点)。

 今シーズンのセ・リーグは混戦模様となっているが、ヤクルトは5位の中日とともに上位から離されつつある。チームを率いる高津臣吾監督はリーグ再開前、逆転優勝について「覚悟して力を残すことなく、毎日を全力で戦う。(残りの)56試合、約2カ月が全てだと思う。スタートは大事にしたい。食らいついていく」と語っていたが、後半戦の初戦となる7月26日の広島戦(神宮)では2回に9点を喫して苦手としてる広島に敗戦。その後は2連勝を収めるなど、逆襲の期待もかかるがどうなるか。

 現状、首位の巨人から10.5ゲーム差、クライマックスシリーズ(CS)進出ラインとなる3位の阪神からは8ゲーム差と“奇跡の逆転”も絶対ないとも言えないが、戦い方からは明るい兆しが見えないという意見が多い。

「(今季のヤクルトには)勝負強さを感じない。飛ばないとも言われるボールの影響なのか、村上宗隆と山田哲人をはじめ中軸打者の調子も上がらない。投手陣にもかつてのような安定感が見られない。投打ともにチグハグな印象が否めない」(スポーツ紙プロ野球担当デスク)

 オスナ、サンタナの両外国人は安定した打撃を見せ、日本人野手も長岡秀樹、丸山和郁など今後のチームを支えるような若手も成長。投手でも怪我の影響で昨年は登板のなかった“エース候補”の奥川恭伸が復帰登板を果たすなど、明るい話題もある。しかし、開幕から負傷者が続出し、投打の中心となるべき中堅、ベテランがの不調が目立ち、今の順位もしょうがない状態だ。

「高津監督の采配にも批判が出始めている。二軍で結果を残している若手選手を起用せず、青木宣親、中村悠平らの一部選手を起用し続ける。ネット上では贔屓采配と揶揄され、今季限りで退任して欲しいという声も少なくない」(在京テレビ局スポーツ担当)