4戦4発山川穂高の復調+近藤健介の復調気配 マジック点灯のソフトバンク、Vに向けて一気に加速か【#好球筆打】
山川が先制3ランと2ランを放ち、1試合5打点の活躍でチームを5連勝に導く。
山川の4本塁打が続く中、近藤も3安打で復調の兆し。チームが勝負の8月に向けて加速する予感。
チームの主力打者である山川と近藤が連携し、チームの勝利に貢献している。
◆楽天1―10ソフトバンク(30日、楽天モバイルパーク)
【記者コラム/好球筆打】
また打った。山川だ。初回1死一、三塁の場面で4連勝中のチームを勢いづける先制3ラン。結果的にこの一発が決勝弾となり、チームを今季5度目の5連勝に導いた。
山川は八回の第5打席でも2ランを放ち、1試合5打点の暴れっぷりだった。調べると、山川の1試合5打点以上は今季4度目で、うち1度は満塁弾2発の離れ業を成し遂げた古巣西武戦での8打点だった。要するに、スイッチが入ると「固め打ち」するタイプの打者ということなのだろう。
ここ4戦4本塁打の実績が、その証しだ。一時は30試合、130打席連続本塁打なしと苦しんだ時期もあったが「ここまで(本来の姿を取り戻すまで)長かったけど、調子いい時期も長く続くと本人も言っていたので、その言葉を期待したいです」と小久保監督に言わせるほど状態は上向きだ。
山川が不調の時、その〝穴〟を埋めるように打ちまくっていたのが後ろを打つ5番の近藤だった。その近藤が7月は30日の楽天戦前時点で打率1割5分8厘(57打数9安打)、0本塁打、2打点と苦しんだだけに、今度は4番の山川が負担を減らすべく打ちまくるのはチームにとっても理想的な形だ。
そんなことを思っていたら、この日は2本塁打の山川にけん引されるように近藤も3安打と復調気配を漂わせた。勝負の8月、ホークスが一気にゴールへ向けて加速しそうな予感だ。(石田泰隆)
【#30日のOTTOホークス情報】