中日・中田翔 序盤戦の存在感を今こそ/後半戦のキーマン

AI要約

中田翔は腰の違和感で欠場し、登録抹消となる

怪我から復帰しても調子が上がらず、チームも低迷する中、中田は自らの不甲斐なさを痛感

しかし、復帰後の活躍で調子を上げ、チームの立て直しに貢献しようとしている

中日・中田翔 序盤戦の存在感を今こそ/後半戦のキーマン

 反抗のキーマンは、そのときナゴヤ球場にいた。「正直、何やっているんやろ、という気持ちにもなるよ」。中田翔がポツリと漏らした。6月25日の阪神戦(倉敷)を腰の違和感のため欠場すると、翌26日に登録抹消となっていた。

 昨オフに巨人をオプトアウトになり、ドラゴンズに移籍。2年連続最下位に沈むチームの救世主として迎え入れられた。開幕戦を四番・一塁で出場すると、頼れる主砲として4月の快進撃を支えた

 同月9日のDeNA戦(横浜)では2本の適時打を放ち、3打点をマーク。この試合に勝利し、チームは8年ぶりの単独首位に立った。

 しかし、5月15日の阪神戦(バンテリン)で左足に自打球を当てると、その左足をかばってプレーしたため、右太ももを痛めて登録抹消。同月28日に復帰したが、なかなか状態は上がらず、6月は40打数4安打、打率1割に2打点と苦しんだ。

「個人的にはすごく情けないと思うし、体も治すところはしっかり治したい。打撃も狂っているところもあるので、もう一度イチから確認しないといけない」

 腰の回復に努めるとともに、打撃フォームを確認しながら、雌伏の時を過ごした。最大6もあった貯金はみるみる減り、気が付けばヤクルトとともにセ・リーグで2弱状態になっている。

 借金生活に突入した5月上旬、中田は「長いシーズン、もっと苦しい時は絶対に来るから。そういうときにどう乗り越えていくか」と言っていた。中田もチームもまさに今が正念場。

 7月19日の巨人戦(バンテリン)から一軍復帰。前半戦最後となる21日の同カードでは、本拠地バンテリンで移籍後初の本塁打をファンに届け、28日の阪神戦(甲子園)では9回の土壇場で貴重な同点打。調子は上がりつつある。

写真=BBM