五輪初出場18歳の松下知之が銀メダル！ 憧れの萩野公介さんと同じ400M個人メドレーで
競泳男子400メートル個人メドレーで五輪初出場の松下知之が銀メダルを獲得。予選で全体5位から驚異の追い上げを見せ、最後まで順位をキープ。
萩野公介さんの影響で五輪出場を夢見た松下知之。萩野さんの母校に進学し、高地合宿で強化を行い、直接アドバイスも受ける。
松下知之は萩野公介さんに憧れ、同じ道を歩み、五輪で銀メダルを獲得した。
◇パリ五輪第3日 競泳 男子400メートル個人メドレー決勝（2024年7月28日 ラデファンス・アリーナ）
競泳男子400メートル個人メドレーで五輪初出場の松下知之（18＝東洋大）が4分8秒12で銀メダルを獲得した。五輪デビュー戦となった午前中の予選では1組で4分11秒18の2位となり、全体5位で決勝へ進んでいた。
2レーンの松下は最初の50メートルを5位でターンすると、150メートルのターンでは7位まで落ちた。しかし、ここから驚異の追い上げを見せる。
得意の後半勝負になると、250メートルで6位、300メートルで5位に順位を上げると、ラスト100メートルでギアを上げた。残り50メートルで2位に出ると、最後まで順位をキープして競泳の日本勢1号となる銀メダルを獲得した。
16年リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した萩野公介さんの姿を見て、五輪出場を夢見るようになった。
同郷のヒーローの大ファンになり、数え切れないほどサインをもらった。萩野さんと同じモデルのゴーグルをすべて買い、萩野さんが載る雑誌は風呂で読み込んだ。21年東京五輪を最後に引退した萩野さんとは1度も一緒に泳いだことがなく「もう少し早く生まれていれば」と悔しがる。
今春に萩野さんの母校・東洋大に進学して平井伯昌コーチに師事。OBの萩野さんがプールに顔を出すことも多く、五輪に対する心構えなど直接アドバイスももらった。
6月中旬からはスペイン・シエラネバダ（標高約2300メートル）で約1カ月の高地合宿を実施。萩野さんも大一番前に何度も訪れた場所で強化を行い、フランス入りしていた。
