谷川萌々子が劇的ロングシュート なでしこがブラジルに逆転勝利 決勝T進出へ可能性広げる パリ五輪

AI要約

なでしこジャパンがブラジルを2-1で破り、決勝トーナメント進出への可能性を広げた。

前半追加タイムにはPKを外すも、後半に逆転し、劇的な勝利を収めた。

過去のトラブルや選手の不在にも負けず、ナイジェリア戦を前に気勢を上げている。

サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」は28日、パリで行われた1次リーグ第2戦でブラジルと対戦し、2-1で勝った。25日の第1戦で昨年のワールドカップ(W杯)を制したスペインに逆転負けを喫して漂った嫌なムードを振り払い、決勝トーナメント進出へ可能性を広げた。

なでしこは前半追加タイムに、守屋(INAC神戸)のシュートがハンドの反則を誘って獲得したPKを田中(ロイヤルズ)が失敗する。後半11分に速攻から先制を許したが、試合終了間際にもハンドの反則を誘って得たPKを主将の熊谷(ローマ)が決めて追いつき、後半追加タイムに谷川(ローゼンゴード)が勝ち越しのロングシュートを流し込んだ。

なでしこはフランスのナントで行われたスペイン戦に敗れたうえ、清水(マンチェスター・シティー)も故障で失った。高速列車TGVに対する破壊行為によってパリへの移動がバスに変更されるトラブルにも見舞われながら屈しなかった。31日にナントで行われる1次リーグ第3戦のナイジェリア戦は、決勝トーナメント進出が懸かる大一番となる。(奥山次郎)