[MOM4785]静岡学園MF堀川隼(3年)_“2つの狙いどおり”のプレーから生まれたチームを救う一撃!!

AI要約

静岡学園高のMF堀川隼が総体1回戦で活躍。ボールを奪い返し、技巧的なシュートでチームを勝利に導く。

堀川は攻守にわたるセンスを持ち、練習を重ねた右足のシュートがチームを救う。

彼はスペイン代表MFロドリを参考にし、攻撃にも貢献する選手を目指している。

[MOM4785]静岡学園MF堀川隼(3年)_“2つの狙いどおり”のプレーから生まれたチームを救う一撃!!

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]

[7.27 総体1回戦 興國高 1-2 静岡学園高 Jヴィレッジ]

 二つの意味で狙っていたとおりのプレーだった。

 1-1で迎えた後半24分、高い位置でボールを奪い返したプレーは「一番は守備」と語る静岡学園高MF堀川隼(3年=VIVOFC)の真骨頂だった。

「奪い返すプレーというのは常に準備していた。自分で奪ってからそのまま良いコースに決められて良かった」

 少し距離のある位置からコースを狙う技巧的なシュートは、「練習してきた形」だと言い、コースや弾道は「狙いどおり」と胸を張った。

「練習からシュートを狙えというのは言われていて、常にそこは狙ってきた。自主練からやって来ているんで」

 涼しい顔でそう語ったが、川口修監督もまた「点の取れるボランチ」を求めてきた。守備センスに優れるからといって「守備だけ」の選手になるのでは静岡学園らしくもない。奪えて配れて点も取れるMFを堀川自身も意識してきた。

 スペイン代表MFロドリのプレーはよく参考にしていると言い、「ドリブルが上手い選手とかがたくさんいるので、うまくボールを受けて、そこに(ボールを)配りながら」チームを加速させるイメージは大切にしていると言う。

「静学のロドリ」と呼ぶにはまだ早いが、厳しい展開になった初戦でチームを救ったのは、間違いなくその攻守万能のセンスと、練習によって磨き抜かれた右足の一撃だった。

(取材・文 川端暁彦)