緊張感にのまれた日本 頂点へ、試練の船出―バレーボール男子〔五輪〕

AI要約

52年ぶり金メダルへの期待が高まって迎えた日本男子の初戦。今年のネーションズリーグで辛勝したドイツに敗れ、緊張感にのまれたセッター関田のコメントもあった。

チームは序盤に8連続失点を喫し、第4セットでは勝負どころで石川のバックアタックも阻まれた。ブラン監督は最後の大会と位置づけ、試練が訪れた。

チームはプレーの質が悪かっただけとし、石川は立て直してアルゼンチン戦に臨む決意を示した。

緊張感にのまれた日本 頂点へ、試練の船出―バレーボール男子〔五輪〕

 52年ぶり金メダルへの期待が高まって迎えた日本男子の初戦。

 今年のネーションズリーグではフルセットでの辛勝だった難敵ドイツに、足をすくわれた。セッター関田は「普段落ちないボールが落ち、決まるボールが決まらない。難しい大会だなと感じた」。五輪独特の緊張感にのまれた。

 第1セットは序盤に8連続失点を喫して失った。続く2セットを連取した後の第4セットは「勝てる雰囲気が出過ぎていた」と主将の石川。ドイツの高いブロックに強打が阻まれ続け、勝負どころでの石川のバックアタックも止められ28―30で奪われた。最終セットも主導権を握られ、流れを取り戻せなかった。

 五輪前にブラン監督は「日本と臨む最後の大会になる」と明言。2017年にコーチに就任し、世界のトレンドを注入して日本を強豪に押し上げた立役者の集大成となる大会で、いきなり試練が訪れた。

 大舞台の初戦の難しさに直面し、小野寺は「こちらのプレーの質が悪かっただけ」。石川は中3日で臨む東京五輪銅のアルゼンチン戦を見据え、「立て直すしかない。これで終わるようなメンバーではない」。修羅場を乗り越え強くなったチームメートと自分を信じ、言い切った。