【パリ五輪】気球型の聖火台が花の都の夜空に浮かぶトレビアン演出で開幕 ジダン、レディー・ガガにセリーヌ・ディオンらも登場

AI要約

第33回夏季五輪のパリ大会は26日に開会式が行われて開幕した。開会式は競技場の外で実施され、セーヌ川を船でパレードする形式だった。多くの観客が詰めかけ、歌手や元スポーツ選手のパフォーマンスも行われた。

聖火リレーではフランス代表の選手が聖火を点火し、開会式は4時間にわたり続いた。日本からは400人以上の選手が参加し、フェンシングとブレイキンの選手が旗手を務めた。

パリ大会では男女同数の出場枠が実現し、合計329種目を行う。約1万1000人の選手が参加し、8月11日まで17日間にわたり競技が行われる。

【パリ五輪】気球型の聖火台が花の都の夜空に浮かぶトレビアン演出で開幕 ジダン、レディー・ガガにセリーヌ・ディオンらも登場

 第33回夏季五輪のパリ大会は26日(日本時間27日)に市中心部のセーヌ川で開会式が行われて開幕した。

 開会式は夏季五輪で初めて競技場の外で実施された。パリでの五輪は100年ぶり3度目。各国・地域の選手団が乗船しセーヌ川を約6キロに渡りパレード。、断続的に降る雨の中、周辺の住民は自宅マンションの部屋などから身を乗り出すようにして声援を送り、川岸にも大勢の観客が詰めかけて史上初の船上パレードに酔いしれた。

 オープニング映像では、サッカーの元フランス代表で1998年の自国開催のワールドカップで母国を初優勝に導いたジネディーヌ・ジダンが登場。大きく盛り上がった。歌手のレディー・ガガが迫力あるステージを披露した。街のシンボル・エッフェル塔を用いた光の演出には大歓声も起きた。

 聖火リレーの最終走者は柔道男子100キロ超級のフランス代表テディ・リネールと陸上短距離のマリージョゼ・ペレクが務めた。聖火台は気球型で、点火されると高々とパリの夜空に舞い上がった。歌手のセリーヌ・ディオンは「愛の讃歌」を歌唱し、約4時間の式典は終幕した。

 日本からは海外の五輪では史上最多の400人超が参加。日本は国外開催の五輪では最多となる金メダル20個を目標に掲げる。フェンシング女子の江村美咲(立飛ホールディングス)=大分市出身、ブレイキン男子の半井重幸(ダンサー名・SHIGEKIX、第一生命保険)が旗手を務めた。

 江村は「この天気の中にもかかわらず、川沿いから日本、そして世界中のたくさんの方々が応援を送ってくださっていたので、その瞬間を見逃さないように、一人一人の顔を見る気持ちで船に乗っていました。そして、改めて本当にたくさんの方々に支えられて今があるという思いをかみしめていました。皆さんへの感謝の気持ちをプレーで出し切りたい」とコメントした。

 半井は「まずは、本当に楽しかった。セーヌ川を船で渡るという、これまでにない特別な形での開会式でしたが、雨が降ってくるというハプニングでさえもドラマチックで、一つのエンターテインメントとして、また特別感が出たと思います。いよいよパリ2024オリンピックが開幕しますが、TEAM JAPANが良い姿を見せていきたいという気持ちになれました」と談話を発表した。

 パリ大会では史上初めて出場枠の男女同数が実現。32競技、329種目を行う。200以上の国・地域や難民選手団を合わせて約1万1000人の選手が8月11日までの17日間に渡って、花の都を舞台に熱戦を繰り広げる。